学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0167

理由で解く 臨床医学各論

Q0167 消化管疾患

出典:あマ指 第24回(2016) 問題77
問題
ランツ点に圧痛がみられるのはどれか。
選択肢
1 虫垂炎
2 急性膵炎
3 急性胃炎
4 食道炎
解答
正解1(虫垂炎)
解説
✓ 1. 正しい
虫垂炎
ランツ点は右下腹部の圧痛点であり、左右の上前腸骨棘を結ぶ線上の右側1/3の点に位置する。 虫垂炎では虫垂の炎症が壁側腹膜に波及すると、ランツ点やマックバーネー点に限局した圧痛が出現する。 マックバーネー点は臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3の点であり、虫垂炎のもう一つの重要な圧痛点である。
✗ 2. 誤り
急性膵炎
急性膵炎では心窩部から背部にかけての疼痛が主体であり、ランツ点に圧痛は出現しない。 膵臓は後腹膜腔に位置するため、疼痛は上腹部正中から背部への放散痛として認められる。 座位前屈位で軽減し、仰臥位で増強するのが特徴的な疼痛パターンである。
✗ 3. 誤り
急性胃炎
急性胃炎では心窩部(上腹部正中)の疼痛が主体であり、ランツ点に圧痛は出現しない。 胃は上腹部に位置するため、右下腹部の圧痛点とは解剖学的に関連がない。 NSAIDs、アルコール、ストレスなどが原因となる。
✗ 4. 誤り
食道炎
食道炎では胸骨後部の痛み(胸焼け)や嚥下時痛が主症状であり、ランツ点に圧痛は出現しない。 食道は胸腔内に位置するため、腹部の圧痛点とは解剖学的に関連がない。 逆流性食道炎では下部食道括約筋の機能不全が原因となることが多い。
ポイント
  • ランツ点は左右の上前腸骨棘を結ぶ線の右1/3の点であり、虫垂炎の圧痛点である
  • マックバーネー点(臍と右上前腸骨棘を結ぶ線の外側1/3)とともに虫垂炎の診断に重要な圧痛点として出題頻度が高い
  • 疾患と圧痛部位の対応を整理: 虫垂炎=右下腹部、急性膵炎=心窩部〜背部、急性胃炎=心窩部、食道炎=胸骨後部
  • 重要用語: ランツ点, マックバーネー点, 虫垂炎, 圧痛点 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 圧痛・疼痛部位 特徴的所見
虫垂炎 右下腹部(ランツ点、マックバーネー点) 反跳痛、筋性防御
急性膵炎 心窩部〜背部 座位前屈位で軽減
急性胃炎 心窩部(上腹部正中) 悪心・嘔吐
食道炎 胸骨後部 胸焼け、嚥下時痛
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題77|ランツ点に圧痛がみられるのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題77|ランツ点に圧痛がみられるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手