学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0154

理由で解く 臨床医学各論

Q0154 消化管疾患

出典:鍼灸 第20回(2012) 問題66
問題
潰瘍性大腸炎の合併症でないのはどれか。
選択肢
1 口腔内アフタ
2 ブドウ膜炎
3 結節性紅斑
4 痔瘻
解答
正解4(痔瘻)
解説
✗ 1.
口腔内アフタ
✗ 正しい。口腔内アフタ(アフタ性口内炎)は潰瘍性大腸炎の消化管外病変として認められる合併症である。潰瘍性大腸炎の消化管外病変としてアフタ性口内炎、ブドウ膜炎、結節性紅斑、壊疽性膿皮症、関節炎、原発性硬化性胆管炎がある。
✗ 2.
ブドウ膜炎
✗ 正しい。ブドウ膜炎は潰瘍性大腸炎の消化管外病変として認められる合併症である。眼の虹彩・毛様体・脈絡膜に炎症を起こし、眼痛・充血・視力低下を呈する。消化管外病変に分類されている。
✗ 3.
結節性紅斑
✗ 正しい。結節性紅斑は潰瘍性大腸炎の皮膚合併症として認められる。下肢に有痛性の紅色結節が出現するもので、消化管外病変の一つに分類されている。疾患の活動性と連動して出現することが多い。
✓ 4. 誤り
痔瘻
痔瘻は潰瘍性大腸炎の合併症ではなく、クローン病の特徴的な肛門病変である。消化管壁の全層の炎症を起こし、腸管の狭窄や瘻孔(とくに痔瘻)をつくることがあるとされている。クローン病では全層性炎症のため瘻孔・痔瘻が形成されやすいが、潰瘍性大腸炎は粘膜・粘膜下層の炎症にとどまるため痔瘻は一般的ではない。
ポイント
  • 潰瘍性大腸炎の消化管外病変として、アフタ性口内炎、ブドウ膜炎、結節性紅斑、壊疽性膿皮症、関節炎、原発性硬化性胆管炎が認められる。
  • 痔瘻はクローン病に特徴的な合併症であり、潰瘍性大腸炎との重要な鑑別点である。クローン病は全層性炎症のため瘻孔を形成しやすい。
  • 潰瘍性大腸炎とクローン病の合併症の違いを以下の表で整理する。
  • 重要用語: 痔瘻, クローン病, 潰瘍性大腸炎, 消化管外病変, 全層性炎症 を正確に理解しておくこと。
比較表
合併症 潰瘍性大腸炎 クローン病
口腔内アフタ
ブドウ膜炎
結節性紅斑
痔瘻・瘻孔 × ○(特徴的)
中毒性巨大結腸 まれ
原発性硬化性胆管炎 まれ
強直性脊椎炎 まれ
解説画像
鍼灸 第20回(2012) 問題66|潰瘍性大腸炎の合併症でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第20回(2012) 問題66|潰瘍性大腸炎の合併症でないのはどれか。
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