学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ C. 胃・十二指腸疾患 / Q0134

理由で解く 臨床医学各論

Q0134 消化管疾患

出典:あマ指 第34回(2026) 問題54
問題
胃粘膜の攻撃因子はどれか。
選択肢
1 ペプシン
2 重炭酸イオン
3 ムチン
4 プロスタグランジン
解答
正解1(ペプシン)
解説
✓ 1. 正しい
ペプシン
ペプシンは胃粘膜の攻撃因子である。主細胞から分泌されるペプシノーゲンが胃酸(塩酸)により活性化されてペプシンとなり、蛋白質を分解する。胃酸とペプシンは胃粘膜を消化しうる攻撃因子であり、胃潰瘍の発生に関与する。その他の攻撃因子として、胃酸(塩酸)、NSAIDs、ヘリコバクター・ピロリ菌、ストレスなどがある。
✗ 2. 誤り
重炭酸イオン
重炭酸イオン(HCO3⁻)は胃粘膜の防御因子である。胃粘膜の上皮細胞から分泌され、粘液層内で胃酸を中和することにより粘膜を保護する。pH勾配を形成して粘膜表面をほぼ中性に保つ。
✗ 3. 誤り
ムチン
ムチン(粘液)は胃粘膜の防御因子である。副細胞(粘液頸細胞)から分泌される糖蛋白質で、胃粘膜表面を覆う粘液層を形成し、胃酸やペプシンから粘膜を物理的に保護する。
✗ 4. 誤り
プロスタグランジン
プロスタグランジン(PG)は胃粘膜の防御因子である。粘液・重炭酸イオンの分泌を促進し、粘膜血流を維持することで胃粘膜を保護する。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)はプロスタグランジン合成を阻害するため、胃潰瘍の原因となる。
ポイント
  • 胃粘膜の攻撃因子:胃酸(塩酸)、ペプシン、NSAIDs、ヘリコバクター・ピロリ菌
  • 胃粘膜の防御因子:粘液(ムチン)、重炭酸イオン、プロスタグランジン、粘膜血流
  • 胃潰瘍は攻撃因子と防御因子のバランスが崩れることで発生する
  • 重要用語: 攻撃因子, 防御因子, ペプシン, プロスタグランジン を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 因子 役割
攻撃因子 胃酸(塩酸)、ペプシン 粘膜を直接消化・障害
攻撃因子 H. pylori、NSAIDs 粘膜障害の誘因
防御因子 粘液(ムチン) 粘膜表面を物理的に保護
防御因子 重炭酸イオン 胃酸を中和
防御因子 プロスタグランジン 粘液分泌促進・粘膜血流維持
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題54|胃粘膜の攻撃因子はどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題54|胃粘膜の攻撃因子はどれか。
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