学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ C. 胃・十二指腸疾患 / Q0120

理由で解く 臨床医学各論

Q0120 消化管疾患

出典:あマ指 第26回(2018) 問題69
問題
切除後にダンピング症候群をきたすのはどれか。
選択肢
1 食道
2
3 小腸
4 大腸
解答
正解2(胃)
解説
✗ 1. 誤り
食道
食道切除後には嚥下困難や逆流性食道炎、吻合部狭窄などが問題となるが、ダンピング症候群は生じない。食道切除後は胃を用いた食道再建術が行われるが、胃の貯留機能は比較的保たれるためダンピング症候群は起こりにくい。
✓ 2. 正しい
ダンピング症候群は胃切除後に特有の合併症である。胃切除により貯留機能が失われ、食物が急速に小腸に流入することで生じる。早期ダンピング症候群は食後30分以内に悪心・冷汗・動悸・脱力感・腹痛・下痢などが出現し、腸管内への水分移動や消化管ホルモンの分泌が原因と考えられる。後期ダンピング症候群は食後2〜3時間後に低血糖症状を呈する。
✗ 3. 誤り
小腸
小腸切除後には短腸症候群による吸収障害(下痢、栄養失調、電解質異常)が問題となるが、ダンピング症候群は胃切除後に特有の合併症である。小腸には食物の貯留機能がないため、ダンピング症候群の病態は生じない。
✗ 4. 誤り
大腸
大腸切除後には水分吸収障害による下痢や排便回数増加が問題となるが、ダンピング症候群は胃切除後の合併症である。大腸の主な機能は水分吸収と便形成であり、切除後もダンピング症候群は起こらない。
ポイント
  • ダンピング症候群は胃切除後に特有の合併症(他の消化管切除では生じない)
  • 早期ダンピング:食後30分以内、悪心・冷汗・動悸・脱力感・腹痛・下痢
  • 後期ダンピング:食後2〜3時間後、反応性低血糖症状
  • 重要用語: ダンピング症候群、胃切除後、早期ダンピング、後期ダンピング を正確に理解しておくこと。
比較表
発症時期 主な症状 機序
早期ダンピング 食後30分以内 悪心、冷汗、動悸、脱力感 腸管内への水分移動
後期ダンピング 食後2〜3時間後 低血糖症状 反応性低血糖
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題69|切除後にダンピング症候群をきたすのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題69|切除後にダンピング症候群をきたすのはどれか。
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