学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0019

理由で解く 臨床医学各論

Q0019 感染症

出典:あマ指 第7回(1999) 問題94
問題
食中毒について正しい記述はどれか。
選択肢
1 潜伏期が長い。
2 原因となる微生物はウイルスが多い。
3 胃腸炎の症状を示すものが多い。
4 死亡することはない。
解答
正解3(胃腸炎の症状を示すものが多い)
解説
✗ 1. 誤り
潜伏期が長い。
食中毒の潜伏期は一般に短く、数時間〜数日であり長くはない。黄色ブドウ球菌は2〜4時間と最も短く、サルモネラは6〜48時間、腸炎ビブリオは10〜20時間程度である。ボツリヌス中毒も18時間前後と比較的短い。
✗ 2. 誤り
原因となる微生物はウイルスが多い。
食中毒の原因はウイルスよりも細菌が多い。細菌性食中毒の代表はサルモネラ・黄色ブドウ球菌・腸炎ビブリオ・病原大腸菌などである。ウイルス性食中毒(ノロウイルスなど)も近年増加しているが、細菌性食中毒が依然として多い。
✓ 3. 正しい
胃腸炎の症状を示すものが多い。
食中毒は汚染された食物の摂取により嘔吐・下痢・腹痛などの胃腸炎症状を示すものが多い。細菌や細菌毒素、ウイルスが消化管粘膜を刺激・障害し、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの急性胃腸炎症状を呈する。ボツリヌス中毒のように神経症状が主体のものもあるが、大部分は胃腸炎症状が主である。
✗ 4. 誤り
死亡することはない。
ボツリヌス中毒や重症脱水・ショックなどにより死亡することがある。ボツリヌス中毒は早期に抗毒素を投与しないと約1/3が死亡する。腸管出血性大腸菌O157による溶血性尿毒症症候群(HUS)も死亡例がある。高齢者や乳幼児では脱水やショックで重症化しやすい。
ポイント
  • 食中毒の大部分は胃腸炎症状(嘔吐・下痢・腹痛)を呈する
  • 潜伏期は比較的短い(数時間〜数日)ものが多い
  • 原因微生物は細菌が多く、ウイルス性も増加傾向
  • ボツリヌス中毒や重症例では死亡することがあり、決して軽視できない
  • 重要用語: 食中毒、胃腸炎症状、細菌性、ボツリヌス中毒 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題94|食中毒について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題94|食中毒について正しい記述はどれか。
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