学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0018

理由で解く 臨床医学各論

Q0018 感染症

出典:あマ指 第6回(1998) 問題79
問題
細菌性赤痢で誤っているのはどれか。
選択肢
1 経口感染
2 頻回下痢
3 粘血便
4 バラ疹
解答
正解4(バラ疹)
解説
✗ 1.
経口感染
✗ 正しい。赤痢菌は汚染された食物・水を介して経口感染するため、この記述は正しい。感染症法の三類感染症に指定され、糞口感染(fecal-oral transmission)が主な感染経路である。患者や保菌者の糞便に汚染された食品・飲料水から感染する。
✗ 2.
頻回下痢
✗ 正しい。赤痢菌による大腸粘膜の炎症で頻回の下痢が出現するため、この記述は正しい。1日10〜20回以上の頻回の便意があり、少量ずつ排便する。テネスムス(しぶり腹)を伴い、便意はあるが少量しか排便できない状態が特徴的である。
✗ 3.
粘血便
✗ 正しい。大腸粘膜の潰瘍・出血により粘液と血液が混じった粘血便を呈するため、この記述は正しい。軟便・水様便で始まり、進行すると膿と粘液と血液が混じった膿粘血便となる。赤痢の特徴的な症状である。
✓ 4. 誤り
バラ疹
バラ疹は腸チフスに特徴的な皮疹であり、細菌性赤痢の症状ではない。腸チフスでは発症後5〜7日頃に胸腹部に淡紅色の小丘疹(バラ疹)が出現する。細菌性赤痢では発疹は出現せず、発熱・腹痛・粘血便・テネスムスが主症状である。
ポイント
  • バラ疹は腸チフスの特徴的症状で、細菌性赤痢では出現しない
  • 細菌性赤痢は経口感染で、頻回の下痢・粘血便・テネスムスが特徴
  • 大腸粘膜の炎症・潰瘍形成が病態で、赤痢菌が大腸粘膜細胞に侵入する
  • 感染症法の三類感染症で、特定職種への就業制限が必要
  • 重要用語: 細菌性赤痢、粘血便、テネスムス、バラ疹(腸チフス) を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 細菌性赤痢 腸チフス
原因菌 赤痢菌 チフス菌
感染経路 経口感染 経口感染
潜伏期間 1〜4日 5〜15日
主症状 頻回下痢、粘血便、テネスムス 発熱、徐脈、バラ疹
病変部位 大腸 小腸(パイエル板)
発疹 なし バラ疹(胸腹部)
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題79|細菌性赤痢で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題79|細菌性赤痢で誤っているのはどれか。
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