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理由で解く 臨床医学各論

Q0014 感染症

出典:鍼灸 第3回(1995) 問題72
問題
溶血性連鎖球菌感染を特異的に示す検査はどれか。
選択肢
1 ASO
2 CRP
3 寒冷凝集素価
4 血沈
解答
正解1(ASO)
解説
✓ 1. 正しい
ASO
ASO(抗ストレプトリジンO抗体)はA群β溶血性連鎖球菌感染を特異的に示す血清学的検査である。溶連菌が産生するストレプトリジンOという溶血毒素に対する抗体を測定するもので、溶連菌感染の1〜3週間後に上昇する。リウマチ熱や溶連菌感染後急性糸球体腎炎の診断に重要であり、感染の既往を確認できる。正常値は200単位以下で、400単位以上で陽性と判定される。
✗ 2. 誤り
CRP
CRP(C反応性蛋白)は感染・炎症・組織破壊など様々な原因で上昇する非特異的な炎症マーカーであり、溶連菌感染に特異的ではない。細菌感染・ウイルス感染・自己免疫疾患・悪性腫瘍など幅広い病態で陽性となる。
✗ 3. 誤り
寒冷凝集素価
寒冷凝集素価はマイコプラズマ肺炎で上昇する検査であり、溶連菌感染とは無関係である。マイコプラズマ肺炎では4℃で赤血球を凝集させる自己抗体(寒冷凝集素)が産生され、診断に用いられる。
✗ 4. 誤り
血沈
血沈(赤血球沈降速度)は炎症や貧血など様々な原因で亢進する非特異的な検査であり、溶連菌感染に特異的ではない。感染症・膠原病・悪性腫瘍・貧血などで亢進する。
ポイント
  • ASOはA群β溶血性連鎖球菌感染に特異的な血清学的マーカーである
  • 溶連菌感染後1〜3週間で上昇し、リウマチ熱や急性糸球体腎炎の診断に有用
  • CRP・血沈は非特異的な炎症マーカーで、様々な病態で上昇する
  • 寒冷凝集素価はマイコプラズマ肺炎に特異的で、溶連菌とは無関係
  • 重要用語: ASO、ストレプトリジンO、溶連菌、特異的マーカー を正確に理解しておくこと。
比較表
検査 特異性 対象疾患 特徴
ASO 特異的 A群β溶血性連鎖球菌感染 感染後1〜3週で上昇
CRP 非特異的 感染、炎症、組織破壊全般 急性相反応蛋白
血沈 非特異的 炎症、貧血、悪性腫瘍など 赤血球沈降速度
寒冷凝集素価 特異的 マイコプラズマ肺炎 4℃で赤血球凝集
解説画像
鍼灸 第3回(1995) 問題72|溶血性連鎖球菌感染を特異的に示す検査はどれか。 解説図
鍼灸 第3回(1995) 問題72|溶血性連鎖球菌感染を特異的に示す検査はどれか。
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