学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ B. 細菌感染症 / Q0013

理由で解く 臨床医学各論

Q0013 感染症

出典:あマ指 第3回(1995) 問題80
問題
細菌性食中毒の原因菌として誤っているのはどれか。
選択肢
1 サルモネラ菌
2 腸炎ビブリオ
3 病原大腸菌
4 溶血性連鎖球菌
解答
正解4(溶血性連鎖球菌)
解説
✗ 1.
サルモネラ菌
✗ 正しい。サルモネラ菌は鶏卵・食肉(特に鶏肉)から感染する感染型食中毒の代表的原因菌であり、食中毒の原因菌として正しい。潜伏期間は6〜48時間で、下痢・発熱・腹痛を呈する。腸管外感染(敗血症など)を起こすこともある。
✗ 2.
腸炎ビブリオ
✗ 正しい。腸炎ビブリオは生の海産物(刺身、寿司など)を介して感染する細菌性食中毒の原因菌であり、食中毒の原因菌として正しい。好塩菌で夏季に多発し、潜伏期間は10〜20時間で激しい腹痛と水様下痢を呈する。
✗ 3.
病原大腸菌
✗ 正しい。病原大腸菌(腸管出血性大腸菌O157、腸管毒素原性大腸菌など)は食中毒の原因菌であり、食中毒の原因菌として正しい。O157などのベロ毒素産生性大腸菌は出血性大腸炎を起こし、小児や高齢者では溶血性尿毒症症候群(HUS)を合併して重症化することがある。
✓ 4. 誤り
溶血性連鎖球菌
溶血性連鎖球菌(溶連菌、A群β溶血性連鎖球菌)は咽頭炎・扁桃炎・猩紅熱・リウマチ熱・急性糸球体腎炎などの原因菌であり、食中毒の原因菌としては一般的ではない。溶連菌は飛沫感染による上気道感染症や皮膚感染症の原因となるが、食品を介した感染は通常起こらない。
ポイント
  • 溶血性連鎖球菌は上気道感染症の原因菌で、食中毒の原因菌ではない
  • サルモネラ菌は鶏卵・食肉を介した感染型食中毒の代表的原因菌
  • 腸炎ビブリオは生の海産物による食中毒の原因菌で、夏季に多い
  • 病原大腸菌(O157など)は出血性大腸炎を起こす食中毒の原因菌
  • 重要用語: 溶血性連鎖球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、病原大腸菌 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因菌 主な原因食品 潜伏期間 主な症状 特徴
サルモネラ 鶏卵、食肉 6〜48時間 下痢、発熱、腹痛 腸管外感染あり
腸炎ビブリオ 生魚介類 10〜20時間 激しい腹痛、水様下痢 好塩菌、夏季多発
病原大腸菌O157 ハンバーガー、生野菜 3〜5日 血便、腹痛 HUS合併あり
黄色ブドウ球菌 弁当、おにぎり 2〜4時間 嘔吐、下痢 毒素型
溶血性連鎖球菌 (食中毒の原因菌ではない) - 咽頭炎、扁桃炎 飛沫感染
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題80|細菌性食中毒の原因菌として誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題80|細菌性食中毒の原因菌として誤っているのはどれか。
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