学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP61P088

理由で解く 理学療法士

QP61P088 臨床医学大要

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午後 問88
問題
アキレス腱断裂で正しいのはどれか。
選択肢
1 つま先立ちは可能である。
2 学童期に集中的に発生する。
3 Thompsonテスト陽性となる。
4 足関節背屈位でギプス固定する。
5 陳旧例は端々縫合術の適応である。
解答
正解3(Thompsonテスト陽性となる。)
解説

アキレス腱断裂ではThompsonテスト陽性(下腿三頭筋を握っても足関節が底屈しない)が診断上有用。保存療法では尖足(底屈)位で固定する。

アキレス腱断裂は30〜50歳代のスポーツ活動中に多く、断裂時に『蹴られた』ような衝撃と断裂音を自覚する。下腿三頭筋の連続性が断たれるため患側単脚でのつま先立ちが困難になる。診断にはThompsonテスト(腹臥位で下腿三頭筋の筋腹を把持し、正常なら足関節が底屈するが、断裂例では底屈が起こらない=陽性)が有用である。保存的治療では断端を近づけるため足関節を底屈(尖足)位でギプス固定し、背屈位固定は断端が離開するため不適切である。陳旧例では腱の退縮・欠損により端々縫合が困難で、腱移行術やV-Y延長・腱移植による再建術が必要となる。

✗ 1. 誤り
つま先立ちは可能である。
下腿三頭筋の連続性が断たれ患側単脚でのつま先立ちは困難
✗ 2. 誤り
学童期に集中的に発生する。
実際は30〜50歳代のスポーツ愛好者に多い
✓ 3. 正しい
Thompsonテスト陽性となる。
腓腹筋を握っても足が底屈しない=断裂を示す
✗ 4. 誤り
足関節背屈位でギプス固定する。
断端が離開するため不可。底屈(尖足)位で固定する
✗ 5. 誤り
陳旧例は端々縫合術の適応である。
腱が退縮し欠損するため再建術が必要で端々縫合は困難
ポイント
  • Thompsonテスト陽性(腓腹筋把持で底屈せず)が診断の要点
  • 好発は30〜50歳代のスポーツ中
  • 保存療法は底屈(尖足)位ギプス固定
  • 陳旧例は腱移行・再建術が必要
比較表
アキレス腱断裂の要点
項目内容
好発30〜50歳代、スポーツ中
診断Thompsonテスト陽性、つま先立ち不能
保存固定肢位足関節底屈(尖足)位
陳旧例腱移行・再建術
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