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理由で解く 理学療法士

QP61P049 理学療法治療学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午後 問49
問題
パソコン作業における筋骨格系障害の予防で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 3時間したら休憩を取る。
2 眼とディスプレイとの距離は30cmとする。
3 椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する。
4 キーボードは肘関節が完全伸展する位置に設置する。
5 眼の高さはディスプレイの下端になるように調整する。
解答
正解3(椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する。)
解説

VDT作業の姿勢の基本は、足底接地・肘約90度・視距離40cm以上・視線はやや下向き、そして一連続作業は1時間以内。

情報機器(VDT)作業では、足底を床にしっかり接地させることで下肢と体幹が安定し、腰背部への負担が減る。椅子の座面が高くて足が床に届かない場合は足置き用の台を使って足底を接地させるのが正しい対応で、選択肢3が最も適切である。眼とディスプレイの距離はおおむね40cm以上を確保し、近すぎると眼精疲労と前傾姿勢を招く。視線はディスプレイをやや見下ろす角度になるよう、画面の上端が眼の高さかそれよりやや下になる位置に調整する。キーボードは肘関節を約90度屈曲位に保てる高さに置き、肘が伸びきる位置では肩と頸部の負担が増える。一連続作業時間は1時間を超えないようにし、その間に短い休止を挟んで姿勢の固定を避ける。いずれも同一姿勢の持続と局所への負担集中を防ぐための基本である。

✗ 1. 誤り
3時間したら休憩を取る。
一連続作業は1時間を超えないようにし間に休止を挟む。3時間は長すぎる
✗ 2. 誤り
眼とディスプレイとの距離は30cmとする。
視距離はおおむね40cm以上を確保する。30cmは近すぎ眼と姿勢の負担が増す
✓ 3. 正しい
椅子の座面が高い場合は足置き用の台を使用する。
足底を接地させて下肢と体幹を安定させる対応で、VDT作業の姿勢として適切
✗ 4. 誤り
キーボードは肘関節が完全伸展する位置に設置する。
肘は約90度屈曲位が適切。完全伸展位では前傾が強まり肩・頸部の負担が増す
✗ 5. 誤り
眼の高さはディスプレイの下端になるように調整する。
画面上端が眼の高さかやや下になるようにする。下端に合わせると見上げる姿勢になる
ポイント
  • 足底は床または足置き台に接地(座面が高ければ足台)
  • 肘関節は約90度屈曲位でキーボード操作
  • 視距離は40cm以上、視線はやや下向き(画面上端が眼の高さ付近)
  • 連続作業は1時間以内で小休止
比較表
VDT作業の望ましい作業姿勢の目安
項目目安
視距離おおむね40cm以上
視線・画面高さやや下向き(画面上端が眼の高さかやや下)
肘関節約90度屈曲位
足部足底を床または足置き台に接地
連続作業時間1時間以内で小休止を挟む
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