学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 一般 / QP61A042

理由で解く 理学療法士

QP61A042 理学療法評価学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午前 問42
問題
Danielsらの徒手筋力テスト(原著第10版)において、段階2を座位で行う筋で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 棘下筋
2 三角筋後部
3 前鋸筋
4 大腰筋
5 縫工筋
解答
正解【1・2】 / 【1・3】 / 【2・3】 〈複数正答:いずれの組合せも正解〉
解説

※本問は複数正答(厚生労働省が複数の組合せを正解と認定)。【1・2】/【1・3】/【2・3】 のいずれの組合せでも正解。

段階2は重力を除いた肢位で行う。肩の外旋・水平外転・肩甲骨の運動は座位で重力を除いて検査できる筋がある。本問は複数の組合せが正解とされた。

本問は複数の解答(選択肢1・2・3の組合せ 12/13/23)が正解とされた救済問題である。段階2(Fair−相当ではなく、重力を除去した肢位で全可動域が可能なレベル)では、対象筋の運動方向に重力がかからない肢位をとる。棘下筋(肩関節外旋)や三角筋後部(肩関節水平外転)、前鋸筋(肩甲骨外転・上方回旋)は、座位で上肢や肩甲帯を台上に置くなど重力を除いた面で運動させることができ、いずれも座位での段階2検査が成立しうる。一方、大腰筋(股関節屈曲)や縫工筋(股関節屈曲・外転・外旋)は下肢の運動方向から、段階2は側臥位など下肢を支持面上で滑らせる肢位が基本で、座位検査には適さない。原著の版・記載の解釈により座位が成立する筋の範囲に幅が生じたため、複数正解となった。

✓ 1. 正しい
棘下筋
肩関節外旋筋。座位で前腕を支持し重力を除いて外旋させれば段階2を評価しうる
✓ 2. 正しい
三角筋後部
肩関節水平外転筋。座位でテーブル上に上肢を置き重力を除いて水平外転させ段階2を評価しうる
✓ 3. 正しい
前鋸筋
肩甲骨外転・上方回旋筋。座位で上肢を前方の台に置き重力を除いて検査でき、正解に含めうる(準正/救済対象)
✗ 4. 誤り
大腰筋
股関節屈曲筋。段階2は側臥位で下肢を支持面上を滑らせる肢位が基本で座位では不適
✗ 5. 誤り
縫工筋
股関節屈曲・外転・外旋筋。段階2は側臥位など下肢の重力除去肢位で行い座位では不適
ポイント
  • 段階2=重力を除いた肢位で全可動域可能
  • 肩・肩甲帯の運動は座位で重力除去できる
  • 股関節屈曲筋(大腰筋・縫工筋)は側臥位が基本
  • 複数正解とされた救済問題
比較表
各筋の主作用と段階2(重力除去)肢位
主作用段階2の肢位
棘下筋肩関節外旋座位(前腕支持)
三角筋後部肩関節水平外転座位(上肢を台上)
前鋸筋肩甲骨外転・上方回旋座位(上肢を前方台上)
大腰筋股関節屈曲側臥位
縫工筋股関節屈曲・外転・外旋側臥位
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