学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP61A018

理由で解く 理学療法士

QP61A018 理学療法治療学

出典:第61回理学療法士国家試験(2026)午前 問18
問題
58歳の男性。身長160cm、体重90kg、腹囲120cm、血圧150/90mmHg。産業医よりメタボリックシンドロームに対する運動を習慣づけるよう指示された。最も適切な運動形式はどれか。
選択肢
1 階段昇降
2 自転車エルゴメーター
3 腹筋筋力トレーニング
4 プランク
5 ランニング
解答
正解2(自転車エルゴメーター)
解説

メタボリックシンドロームには内臓脂肪を減らす有酸素運動が基本。肥満・高血圧例では関節負担が少なく強度調整が容易な自転車エルゴメーターが安全で継続しやすい。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満に高血圧・脂質・血糖異常が加わる)の運動療法の中心は、内臓脂肪の減少とインスリン感受性改善をもたらす中等度の有酸素運動である。BMI約35の高度肥満かつ高血圧を有する本例では、体重が下肢・膝関節にかかりにくく、負荷を細かく設定でき血圧管理下で継続しやすい自転車エルゴメーターが最も適切。ランニングや階段昇降は体重負荷が大きく膝・腰への整形外科的負担や血圧上昇のリスクが高い。腹筋トレーニングやプランクは無酸素的・等尺性の筋力運動で、努責による血圧上昇を招きやすく有酸素運動としての内臓脂肪減少効果も乏しい。

✗ 1. 誤り
階段昇降
体重負荷が大きく膝・腰の負担と血圧上昇のリスク
✓ 2. 正しい
自転車エルゴメーター
関節負担が少なく強度調整可能な有酸素運動で最も適切
✗ 3. 誤り
腹筋筋力トレーニング
無酸素的で努責による血圧上昇を招き、脂肪減少効果に乏しい
✗ 4. 誤り
プランク
等尺性運動で血圧上昇を来しやすく有酸素効果がない
✗ 5. 誤り
ランニング
高度肥満・高血圧例では関節負担・循環負荷が過大
ポイント
  • メタボには中等度の有酸素運動が基本
  • 肥満・高血圧例は自転車エルゴで関節・血圧に配慮
  • 等尺性・努責を伴う運動は血圧上昇で不適
比較表
運動形式の適否(肥満・高血圧例)
運動特性適否
自転車エルゴメーター有酸素・低関節負担
ランニング/階段昇降有酸素だが高負荷不適
腹筋・プランク等尺性・無酸素不適
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