学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP60P031

理由で解く 理学療法士

QP60P031 理学療法治療学

出典:第60回理学療法士国家試験(2025)午後 問31
問題
Down症候群に特徴的な二次障害はどれか。
選択肢
1 体幹の側弯
2 股関節の脱臼
3 足部の内反変形
4 環軸関節の亜脱臼
5 膝関節の屈曲拘縮
解答
正解1(体幹の側弯)、2(股関節の脱臼)、4(環軸関節の亜脱臼)
解説

Down症候群は全身性の靱帯弛緩と筋緊張低下(低緊張)を基盤とし、関節の不安定性に由来する二次障害を生じる。環軸関節亜脱臼は運動制限が必要な代表所見。

Down症候群(21トリソミー)ではコラーゲン異常による全身の靱帯弛緩(関節過可動性)と筋緊張低下が生じる。このため荷重関節や脊柱で不安定性が問題となり、環軸関節(第1-2頸椎)の亜脱臼、股関節の亜脱臼・脱臼、体幹の側弯といった二次障害が起こりやすい。特に環軸椎不安定性は頸髄圧迫のリスクがあり、頸部の過屈曲・過伸展を伴う運動(前転や柔道など)は禁忌とされる。一方、足部は内反ではなく外反扁平足を呈しやすく、膝の屈曲拘縮も特徴的ではない。

✓ 1. 正しい
体幹の側弯
靱帯弛緩・低緊張による脊柱不安定で生じやすい
✓ 2. 正しい
股関節の脱臼
関節弛緩により亜脱臼・脱臼をきたしやすい
✗ 3. 誤り
足部の内反変形
Down症候群では内反ではなく外反扁平足が特徴
✓ 4. 正しい
環軸関節の亜脱臼
靱帯弛緩による頸椎不安定の代表所見で頸髄圧迫のリスク
✗ 5. 誤り
膝関節の屈曲拘縮
過可動性が主体で屈曲拘縮は特徴的でない
ポイント
  • Down症候群=靱帯弛緩+筋緊張低下
  • 環軸関節亜脱臼は頸髄圧迫リスクで頸部過屈伸は禁忌
  • 足部は外反扁平足を呈する
比較表
Down症候群でみられる整形外科的二次障害
部位所見
頸椎環軸関節亜脱臼(頸髄圧迫リスク)
股関節亜脱臼・脱臼
脊柱側弯
足部外反扁平足
反張膝・過可動性
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