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理由で解く 理学療法士

QP60A020 理学療法評価学

出典:第60回理学療法士国家試験(2025)午前 問20
問題
75歳の女性。右大腿骨頸部骨折に対して人工骨頭置換術が施行され、入院中である。現在T字杖を用いて50m以上歩行可能で、階段昇降は4段まで可能である。その他のADLはすべて自立している。FIM運動項目の得点はどれか。
選択肢
1 83点
2 85点
3 88点
4 89点
5 91点
解答
正解3(88点)
解説

FIM運動13項目は各1〜7点で満点91点。歩行はT字杖使用の修正自立で6点、階段は4〜6段のみ自立の例外規定で5点、残り11項目は完全自立7点×11=77点で計88点。

FIMの運動項目はセルフケア6・排泄2・移乗3・移動2の計13項目、各7点満点で合計91点。本例は移動(歩行)がT字杖という補助具を使う修正自立で6点。階段は12〜14段を昇降できて初めて6〜7点となり、4〜6段のみを介助なく昇降できる場合は例外規定により5点と採点するため、4段まで可能な本例は5点。その他11項目は用具・介助なしの完全自立で7点×11=77点。したがって77+6+5=88点。階段を修正自立の6点と誤って採点すると89点になる点がひっかけ。

✗ 1. 誤り
83点
減点が過大で、介助を要する項目がない本例には合わない
✗ 2. 誤り
85点
同上、移動2項目のみの減点では85点には下がらない
✓ 3. 正しい
88点
歩行6点(T字杖の修正自立)+階段5点(4〜6段のみ自立の例外規定)+完全自立11項目77点=88点
✗ 4. 誤り
89点
階段を修正自立の6点と採点したときに出る誤答で、4段のみ可能な本例の階段は例外規定の5点
✗ 5. 誤り
91点
T字杖使用で歩行は7点にならず満点は不可
本問は厚生労働省が「選択肢に正解がないため」として採点除外とした問題です(第60回理学療法士国家試験 午前第20問)。FIM運動項目を正しく採点すると、歩行はT字杖使用の修正自立で6点、階段は介助なしに4〜6段を昇降できる状態にあたり5点、残る11項目が完全自立で7点×11=77点となり、合計88点になりますが、原問の選択肢に88点がありませんでした。そこで演習問題として成立させるため、当方で選択肢3「87点」を「88点」に差し替えています(設問文と他の選択肢は原問のままです)。なお選択肢4「89点」は階段を6点と誤って採点したときに出る典型的な誤答ですので、あわせて確認しておいてください。
ポイント
  • FIM運動13項目・満点91点
  • 補助具使用の修正自立=6点(1点減点)
  • 完全自立(用具・介助なし)=7点
  • 階段は4〜6段のみ自立=例外規定で5点
比較表
FIMの採点(自立レベル)
点数レベル内容
7点完全自立介助・補助具・時間の問題なし
6点修正自立補助具使用/時間延長/安全性配慮
5点監視・準備監視や準備が必要
1〜4点介助身体的介助を要する
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