学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP59P100

理由で解く 理学療法士

QP59P100 臨床医学大要

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午後 問100
問題
振戦せん妄で正しいのはどれか。
選択肢
1 生命への危険性は低い。
2 羽ばたき振戦がみられる。
3 ベンゾジアゼピン系薬を使用する。
4 飲酒停止後24時間以内に多くみられる。
5 アルコール血中濃度の上昇に伴って生じる。
解答
正解3(ベンゾジアゼピン系薬を使用する。)
解説

振戦せん妄はアルコール離脱の重症型で、断酒後おおむね48〜72時間で発症。治療はベンゾジアゼピン系薬が第一選択。

振戦せん妄はアルコール依存者が断酒・減酒した際に生じる離脱症候群の重症型で、意識障害・見当識障害・幻覚(小動物幻視など)・粗大な振戦・発汗・頻脈などの自律神経症状を呈する。発症は最終飲酒からおおむね48〜72時間(2〜3日後)で、血中アルコール濃度が低下する過程で生じる。治療はGABA系を賦活するベンゾジアゼピン系薬が第一選択で、輸液・ビタミンB1補充とともに行う。放置すると脱水・電解質異常・けいれん等で致死的となりうるため生命危険は高い。

✗ 1. 誤り
生命への危険性は低い。
重症離脱で致死的になりうり危険性は高い
✗ 2. 誤り
羽ばたき振戦がみられる。
羽ばたき振戦は肝性脳症等でみる所見。振戦せん妄は粗大な全身振戦
✓ 3. 正しい
ベンゾジアゼピン系薬を使用する。
交差耐性を利用した第一選択薬
✗ 4. 誤り
飲酒停止後24時間以内に多くみられる。
発症はおおむね48〜72時間後
✗ 5. 誤り
アルコール血中濃度の上昇に伴って生じる。
血中濃度が低下する離脱時に生じる
ポイント
  • 振戦せん妄=アルコール離脱の重症型、生命危険あり
  • 発症は断酒後おおむね48〜72時間
  • 血中アルコール濃度低下(離脱)で発症
  • 治療はベンゾジアゼピン系薬が第一選択
比較表
振戦せん妄のポイント
項目内容
発症時期断酒後48〜72時間
症状意識障害・幻視・粗大振戦・自律神経症状
治療ベンゾジアゼピン系薬、ビタミンB1、輸液
予後未治療では致死的となりうる
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