学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 一般 / QP59P041

理由で解く 理学療法士

QP59P041 理学療法評価学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午後 問41
問題
間質性肺疾患の所見で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 湿性咳嗽を生じる。
2 拡散障害による低酸素血症を呈する。
3 呼吸機能検査で閉塞性換気障害を呈する。
4 胸部単純エックス線写真で線維化を呈する。
5 コースクラックル〈coarse crackles・水泡音〉を聴取する。
解答
正解2(拡散障害による低酸素血症を呈する。)、4(胸部単純エックス線写真で線維化を呈する。)
解説

間質性肺疾患は肺胞壁(間質)の線維化が主体で、拡散障害による低酸素血症・拘束性換気障害・fine crackles・乾性咳嗽が特徴。

間質性肺疾患は肺胞壁である間質の炎症・線維化を本態とする。肺胞膜が肥厚するためガス交換に必要な拡散が障害され、特に労作時に低酸素血症をきたす(選択肢2)。線維化により肺は硬く縮み、胸部エックス線・CTでは網状影やすりガラス影として線維化像が描出される(選択肢4)。分泌物貯留を伴う気道疾患ではないため咳は乾性で、聴診では吸気終末に高調な捻髪音〈fine crackles〉を聴取する点が鑑別上重要である。

✗ 1. 誤り
湿性咳嗽を生じる。
間質性肺疾患の咳は喀痰を伴わない乾性咳嗽が典型。湿性咳嗽は気道分泌亢進を伴う疾患の所見
✓ 2. 正しい
拡散障害による低酸素血症を呈する。
間質(肺胞壁)の肥厚・線維化で拡散能が低下し低酸素血症をきたす
✗ 3. 誤り
呼吸機能検査で閉塞性換気障害を呈する。
線維化で肺が硬く縮むため拘束性換気障害(%肺活量低下)を呈する。閉塞性はCOPD・喘息の所見
✓ 4. 正しい
胸部単純エックス線写真で線維化を呈する。
網状影・すりガラス影・蜂巣肺など線維化を反映した所見がみられる
✗ 5. 誤り
コースクラックル〈coarse crackles・水泡音〉を聴取する。
コースクラックル〈coarse crackles・水泡音〉を聴取する:間質性肺疾患では吸気終末の細かい捻髪音〈fine crackles〉が特徴。coarse cracklesは気道内分泌物による所見
ポイント
  • 間質性肺疾患=拡散障害・拘束性換気障害
  • 咳は乾性、聴診はfine crackles(捻髪音)
  • X線・CTで線維化(網状影・蜂巣肺)
比較表
閉塞性 vs 拘束性換気障害
項目拘束性(間質性肺疾患)閉塞性(COPD・喘息)
%肺活量低下(<80%)正常
1秒率正常低下(<70%)
聴診fine crackles(捻髪音)wheeze・coarse crackles
乾性湿性が多い
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