学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 実地 / QP59P020

理由で解く 理学療法士

QP59P020 理学療法治療学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午後 問20
問題
水中での立位姿勢を図に示す。体重の約50%が免荷されるのはどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解4(4)
解説

水中立位の免荷率は水位で決まる。体重の約50%が免荷されるのは、水面がへそ(臍)の高さにある4である。

水中では浮力が体重の一部を肩代わりするため、水位が高いほど下肢にかかる荷重が減る。臨床で用いられる目安は、頸部まで浸かると下肢荷重は約10%(約90%免荷)、腋窩で約20〜25%、乳頭(胸)の高さで約30〜35%、臍(へそ)の高さで約50%、大腿の高さでは約85〜90%である。設問は「体重の約50%が免荷される」水位を問うており、残る荷重も約50%となる臍の高さが答えになる。図を見ると、1は水面が頸部、2は腋窩、3は乳頭の高さで、いずれも浸水が深く50%より多く免荷されてしまう。4は水面がちょうど臍の高さにあり、これが約50%免荷にあたる。5は水面が大腿までと浅く、免荷は1割前後にとどまる。したがって正答は4である。荷重量を段階的に増やしていく水中免荷歩行練習では、この水位の目安がそのまま処方の根拠になるので、「へそまで浸かると半分が免荷」と覚えておくとよい。

✗ 1. 誤り
1
水面は頸部の高さ。浸水が最も深く下肢荷重は約10%で、免荷が大きすぎる
✗ 2. 誤り
2
水面は腋窩の高さ。下肢荷重は約20〜25%で、まだ50%より免荷が大きい
✗ 3. 誤り
3
水面は乳頭(胸)の高さ。下肢荷重は約30〜35%で50%免荷には当たらない
✓ 4. 正しい
4
水面が臍(へそ)の高さ。下肢荷重が約50%となり体重の約50%が免荷される
✗ 5. 誤り
5
水面は大腿の高さ。浸水が浅く下肢荷重は約90%で、免荷は1割程度
ポイント
  • 浮力による免荷は水位が高いほど大きい
  • 頸部で約90%、剣状突起で約60〜70%、臍で約50%免荷
  • 水位で荷重量を調整でき荷重制限例に有用
比較表
浸水水位と免荷の目安
水位おおよその免荷率
頸部まで約90%
剣状突起(胸部)まで約60〜70%
臍(骨盤)まで約50%
大腿まで約30%以下
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