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理由で解く 理学療法士

QP59A074 運動学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午前 問74
問題
健常成人の歩行で重心が最も高くなる時期はどれか。
選択肢
1 初期接地
2 荷重応答期
3 立脚中期
4 立脚終期
5 前遊脚期
解答
正解3(立脚中期)
解説

身体重心は片脚支持となる立脚中期に最も高くなり、両脚支持期(初期接地〜荷重応答期)で最も低くなる。上下動は正弦波状に約4〜5cm。

歩行時の身体重心は上下・左右に正弦波を描いて移動する。上下方向では、支持脚の上を体幹が乗り越える立脚中期に重心が最も高くなり、両下肢が接地して身体がやや沈み込む両脚支持期(初期接地・荷重応答期、および前遊脚期)で最も低くなる。1歩行周期あたり2回の上下ピークがあり、振幅は約4〜5cmである。この上下動を小さく滑らかにする働き(骨盤回旋・骨盤傾斜・膝と足関節の連動など、いわゆる歩行の決定因子)によりエネルギー消費が抑えられる。したがって重心が最高となるのは立脚中期である。

✗ 1. 誤り
初期接地
踵接地で両脚支持へ移る局面。重心は低い
✗ 2. 誤り
荷重応答期
両脚支持で衝撃吸収する局面。重心は最も低い付近
✓ 3. 正しい
立脚中期
片脚支持で体幹が支持脚を乗り越え重心が最高
✗ 4. 誤り
立脚終期
踵離地で重心は下降に転じる
✗ 5. 誤り
前遊脚期
反対側の初期接地を含む両脚支持で重心は低い
ポイント
  • 重心最高=立脚中期(片脚支持)
  • 重心最低=両脚支持期(初期接地〜荷重応答期)
  • 重心上下動は約4〜5cmの正弦波
比較表
歩行周期と重心の高さ
時期重心の高さ
初期接地・荷重応答期最も低い(両脚支持)
立脚中期最も高い(片脚支持)
立脚終期・前遊脚期下降(両脚支持へ)
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