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理由で解く 理学療法士

QP59A066 生理学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午前 問66
問題
免疫グロブリンで正しいのはどれか。
選択肢
1 IgGは胎盤を透過する。
2 IgMは唾液に含まれる。
3 IgDは肥満細胞を活性化する。
4 IgAは血漿中に占める割合が最も多い。
5 T細胞が抗原の刺激を受けて産生する。
解答
正解1(IgGは胎盤を透過する。)
解説

IgGは唯一胎盤を通過し、新生児に受動免疫を与える。血漿中最多はIgG、粘膜・分泌液は分泌型IgA、肥満細胞を活性化するのはIgE。

免疫グロブリンは5クラスあり、IgGは血漿中に最も多く含まれ、胎盤を通過できる唯一のクラスで、母体から胎児へ抗体を移行させ受動免疫をもたらす。通過は分子の大きさによる拡散ではなく、胎盤の合胞体栄養細胞にあるFcRn(新生児Fc受容体)がIgGのFc部を認識して行う能動輸送による。唾液・涙・腸液など分泌液に多いのは分泌型IgA、感染初期に最初に産生され五量体をとるのがIgM、肥満細胞・好塩基球に結合しI型アレルギーを起こすのがIgEである。抗体を産生するのはB細胞が分化した形質細胞であり、T細胞は産生しない(T細胞は細胞性免疫やB細胞の補助を担う)。

✓ 1. 正しい
IgGは胎盤を透過する。
IgGは唯一胎盤を通過し、新生児に母体由来の受動免疫を与える
✗ 2. 誤り
IgMは唾液に含まれる。
唾液など分泌液に多いのは分泌型IgAで、IgMは主に血中に存在する
✗ 3. 誤り
IgDは肥満細胞を活性化する。
肥満細胞・好塩基球を活性化しアレルギーを起こすのはIgEである
✗ 4. 誤り
IgAは血漿中に占める割合が最も多い。
血漿中で最も多いのはIgGである
✗ 5. 誤り
T細胞が抗原の刺激を受けて産生する。
抗体を産生するのはB細胞由来の形質細胞である
ポイント
  • IgG=血中最多・胎盤通過・二次応答の主体
  • IgA=分泌液(唾液・腸液・初乳)に多い
  • IgM=感染初期・五量体
  • IgE=肥満細胞に結合しI型アレルギー
  • 抗体産生は形質細胞(B細胞由来)
比較表
免疫グロブリン5クラスの特徴
クラス特徴
IgG血中最多・胎盤通過
IgA分泌液(粘膜免疫)
IgM感染初期・五量体
IgDB細胞表面・機能未確定部分
IgE肥満細胞結合・I型アレルギー
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