学習トップ理由で解く 理学療法士第13章 ▸ 一般 / QP59A046

理由で解く 理学療法士

QP59A046 地域理学療法学

出典:第59回理学療法士国家試験(2024)午前 問46
問題
IL〈Independent Living〉運動で正しいのはどれか。
選択肢
1 1990年代後半に起こった。
2 スウェーデンが発祥である。
3 社会的排除への戦略として提唱された。
4 障害者の自己決定促進の取り組みである。
5 障害の医学的モデルに基づくものである。
解答
正解4(障害者の自己決定促進の取り組みである。)
解説

IL(自立生活)運動は1960〜70年代に米国(カリフォルニア大学バークレー校)で始まった、障害当事者による自己決定・自己選択を重んじる社会モデルの運動である。

IL(Independent Living=自立生活)運動は、1960年代末〜1970年代に米国カリフォルニア大学バークレー校のE.ロバーツら重度障害学生を中心に始まった当事者運動である。『たとえ介助が必要でも、自らの生活を自ら決定し選択して地域で暮らすことこそ自立である』という理念で、身辺自立(ADL自立)よりも自己決定を重視する点が核心。障害を個人の問題とみなす医学的モデルではなく、社会の障壁を問題とする社会モデルに立脚する。よって正しいのは自己決定促進の取り組みである。

✗ 1. 誤り
1990年代後半に起こった。
実際は1960年代末〜1970年代の米国で始まった
✗ 2. 誤り
スウェーデンが発祥である。
発祥は米国。北欧はノーマライゼーション発祥
✗ 3. 誤り
社会的排除への戦略として提唱された。
主眼は当事者の自己決定・自立であり不適切
✓ 4. 正しい
障害者の自己決定促進の取り組みである。
IL運動の核心理念
✗ 5. 誤り
障害の医学的モデルに基づくものである。
個人モデルでなく社会モデルに基づく
ポイント
  • IL運動=1970年代米国バークレー発祥の当事者運動
  • 核心は自己決定・自己選択(社会モデル、ADL自立より優先)
比較表
自立の考え方の違い
立場自立の捉え方
従来(医学的/ADL)身辺動作の自立が目標
IL運動(社会モデル)介助を用いても自己決定・自己選択して地域生活すること
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