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理由で解く 理学療法士

QP58P046 地域理学療法学

出典:第58回理学療法士国家試験(2023)午後 問46
問題
1950年代、北欧での知的障害者の人権改善運動の発端となった取り組みはどれか。
選択肢
1 バリアフリー
2 ノーマライゼーション
3 ユニバーサルデザイン
4 ソーシャルインクルージョン
5 IL〈Independent Living〉運動
解答
正解2(ノーマライゼーション)
解説

1950年代デンマークのバンク=ミケルセンが知的障害者の処遇改善から提唱したのがノーマライゼーションである。

ノーマライゼーションは、障害者が特別視されず地域で当たり前(ノーマル)の生活を送れる社会をめざす理念で、1950年代デンマークのバンク=ミケルセンが知的障害者施設の劣悪な処遇改善運動を発端に提唱し、その後スウェーデンのニィリエが原理を体系化して北欧から世界に広まった。バリアフリーやユニバーサルデザインは物理的環境整備の概念、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)はより新しい概念、IL運動は1970年代アメリカで障害当事者が自立生活を求めた運動であり、いずれも本問の『1950年代北欧・知的障害者の人権運動の発端』には該当しない。

✗ 1. 誤り
バリアフリー
物理的・制度的障壁の除去を指す概念で、本問の発端ではない
✓ 2. 正しい
ノーマライゼーション
1950年代デンマークのバンク=ミケルセンが知的障害者処遇改善から提唱
✗ 3. 誤り
ユニバーサルデザイン
誰もが使いやすい設計思想で1980年代米国発。時期・発端が異なる
✗ 4. 誤り
ソーシャルインクルージョン
社会的包摂を指すより新しい概念で発端ではない
✗ 5. 誤り
IL〈Independent Living〉運動
1970年代米国の障害当事者による自立生活運動
ポイント
  • ノーマライゼーション=1950年代デンマーク・バンク=ミケルセン
  • ニィリエが原理を体系化し北欧から普及
  • IL運動は1970年代米国の自立生活運動
比較表
障害福祉の理念・運動
概念起源
ノーマライゼーション1950年代 デンマーク(バンク=ミケルセン)
IL運動1970年代 米国
ユニバーサルデザイン1980年代 米国(メイス)
ソーシャルインクルージョン近年の社会的包摂概念
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