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理由で解く 理学療法士

QP57P090 病理学概論

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問90
問題
悪性腫瘍はどれか。
選択肢
1 下垂体腺腫
2 頭蓋咽頭腫
3 神経鞘腫
4 膠芽腫
5 髄膜腫
解答
正解4(膠芽腫)
解説

膠芽腫(glioblastoma)は最も悪性度の高い神経膠腫(WHOグレードIV)。他は良性腫瘍。

脳腫瘍は組織型により良性・悪性に分かれる。膠芽腫(glioblastoma、膠芽腫=グリオブラストーマ)は星細胞由来の神経膠腫のうち最も悪性度が高いWHOグレードIVの腫瘍で、急速に浸潤・増殖し予後がきわめて不良な代表的悪性脳腫瘍である。一方、下垂体腺腫・頭蓋咽頭腫・神経鞘腫(前庭神経鞘腫など)・髄膜腫はいずれも組織学的に良性(多くはWHOグレードI)で、増殖は緩徐であり、周囲を圧迫するものの浸潤性は乏しい。したがって悪性腫瘍は膠芽腫である。

✗ 1. 誤り
下垂体腺腫
良性腫瘍。ホルモン過剰や視野障害を来すが浸潤性は乏しい
✗ 2. 誤り
頭蓋咽頭腫
良性腫瘍。トルコ鞍上部に発生し圧迫症状を来す
✗ 3. 誤り
神経鞘腫
良性腫瘍。前庭神経(聴神経)などに発生
✓ 4. 正しい
膠芽腫
WHOグレードIVの最悪性神経膠腫で浸潤性・予後不良
✗ 5. 誤り
髄膜腫
多くは良性(グレードI)で緩徐に増大する
ポイント
  • 膠芽腫=WHOグレードIVの悪性神経膠腫
  • 下垂体腺腫・頭蓋咽頭腫・神経鞘腫・髄膜腫は良性
  • 良性でも部位により症状は重篤化しうる
比較表
主な脳腫瘍の良悪性
腫瘍良悪性
膠芽腫悪性(グレードIV)
髄膜腫良性(多くグレードI)
下垂体腺腫良性
神経鞘腫良性
頭蓋咽頭腫良性
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