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理由で解く 理学療法士

QP57P052 解剖学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問52
問題
筋滑車がみられる筋はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 烏口腕筋
2 顎二腹筋
3 示指伸筋
4 小胸筋
5 上斜筋
解答
正解2(顎二腹筋)、5(上斜筋)
解説

筋滑車(腱が方向を変える線維性ループ・軟骨性の滑車)をもつのは顎二腹筋(舌骨の線維性ループ)と上斜筋(滑車trochlea)。

筋滑車とは筋の腱が走行の途中で線維性ループや軟骨性の滑車を通り、力の方向を変える装置をいう。顎二腹筋は前腹と後腹の間の中間腱が舌骨に付く線維性ループ(滑車)を通ることで走行を屈曲させる。眼球の上斜筋は前頭骨内側の滑車(trochlea)を腱が通って後外下方へ向きを変え、眼球を下転・内旋させる。この2筋が代表的な滑車をもつ筋である。

✗ 1. 誤り
烏口腕筋
烏口突起から上腕骨内側に至る直走筋で滑車をもたない
✓ 2. 正しい
顎二腹筋
中間腱が舌骨の線維性ループ(滑車)を通り前腹・後腹の走行を変える
✗ 3. 誤り
示指伸筋
総指伸筋腱とともに直走し滑車構造はない
✗ 4. 誤り
小胸筋
烏口突起へ直走する筋で滑車をもたない
✓ 5. 正しい
上斜筋
腱が前頭骨の滑車(trochlea)を通り方向を変える。眼筋で唯一滑車をもつ
ポイント
  • 筋滑車=腱の方向を変える線維性/軟骨性装置
  • 上斜筋=眼窩の滑車trochlea
  • 顎二腹筋=舌骨の線維性ループ
比較表
滑車をもつ主な筋
滑車の場所作用
上斜筋前頭骨の滑車(trochlea)眼球の下転・内旋
顎二腹筋舌骨の線維性ループ下顎を引き下げる・舌骨挙上
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