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理由で解く 理学療法士

QP57P047 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問47
問題
乳癌術後の上肢リンパ浮腫(病期分類Ⅱ期)の日常生活指導として適切なのはどれか。
選択肢
1 水分摂取を制限する。
2 熱い温度で入浴をする。
3 患肢の皮膚の保湿をする。
4 患肢のむだ毛を処理する。
5 上腕を締め付けるような服を着る。
解答
正解3(患肢の皮膚の保湿をする。)
解説

リンパ浮腫のセルフケアの要は感染(蜂窩織炎)予防のスキンケア。皮膚を保湿し清潔・損傷回避を保つことが適切。

乳癌腋窩リンパ節郭清後の上肢リンパ浮腫では、リンパ流の停滞により易感染状態となり、蜂窩織炎を起こすと浮腫がさらに悪化する悪循環に陥る。そのためセルフケアの中心は皮膚を健常に保つスキンケアで、保湿によりバリア機能を維持し乾燥・亀裂・傷からの感染を防ぐことが適切であり選択肢3が正しい。水分摂取制限は浮腫軽減に効果がなく脱水を招くため不要。熱い入浴は血管拡張・組織灌流増加で浮腫を悪化させるため避ける。むだ毛のカミソリ処理は皮膚を傷つけ感染門戸となるため推奨されない。締め付ける衣服はリンパ・静脈還流を妨げ浮腫を悪化させる。

✗ 1. 誤り
水分摂取を制限する。
浮腫軽減に無効で脱水の恐れ、制限は不要(誤り)
✗ 2. 誤り
熱い温度で入浴をする。
血管拡張で組織液が増え浮腫を悪化させる(誤り)
✓ 3. 正しい
患肢の皮膚の保湿をする。
バリア機能を保ち感染(蜂窩織炎)を予防する適切なスキンケア(正しい=正解)
✗ 4. 誤り
患肢のむだ毛を処理する。
カミソリでの処理は皮膚損傷・感染門戸となり不適切(誤り)
✗ 5. 誤り
上腕を締め付けるような服を着る。
リンパ・静脈還流を妨げ浮腫を悪化させる(誤り)
ポイント
  • リンパ浮腫ケアの要は感染予防のスキンケア(保湿・清潔・損傷回避)
  • 加熱・締め付けは浮腫を悪化させ避ける
  • 水分制限は不要
比較表
リンパ浮腫の日常生活指導
項目指導
スキンケア保湿し清潔・損傷回避で感染予防
入浴熱い湯は避ける
衣服・装飾締め付けを避ける
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