学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP56P039

理由で解く 理学療法士

QP56P039 理学療法治療学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問39
問題
栄養管理について正しいのはどれか。
選択肢
1 成人では毎日体重1kgあたり0.1g以上のタンパク質を摂取するのがよい。
2 BMIが22.5未満の場合、栄養障害があると判定する。
3 低栄養になると血中総リンパ球数が増加する。
4 発熱時には、エネルギー必要量が増加する。
5 重度熱傷では、尿中窒素排泄量が減少する。
解答
正解4(発熱時には、エネルギー必要量が増加する。)
解説

発熱・炎症・熱傷などの侵襲下では代謝が亢進し、エネルギー必要量が増加する。体温が1℃上がると代謝は約13%増える。

栄養状態と代謝の基本を問う問題。発熱時は基礎代謝が亢進し(体温1℃上昇で約13%増)、エネルギー必要量が増加するため4が正しい。成人のタンパク質推奨量は概ね体重1kgあたり約1.0g/日であり「0.1g以上でよい」という記述は根拠として不適切(過少)。栄養障害(低体重)の判定はBMI18.5未満が目安で、22.5未満ではない。低栄養では免疫能を反映する血中総リンパ球数はむしろ減少する(栄養指標として用いられる)。重度熱傷では強い異化亢進により体タンパク分解が進み、尿中窒素排泄量は増加する(負の窒素バランス)。よって正しいのは4。

✗ 1. 誤り
成人では毎日体重1kgあたり0.1g以上のタンパク質を摂取するのがよい。
成人の推奨は約1.0g/kg/日で、0.1gは過少で不適切
✗ 2. 誤り
BMIが22.5未満の場合、栄養障害があると判定する。
低体重(栄養障害)の目安はBMI18.5未満
✗ 3. 誤り
低栄養になると血中総リンパ球数が増加する。
低栄養では免疫低下し総リンパ球数は減少する
✓ 4. 正しい
発熱時には、エネルギー必要量が増加する。
代謝亢進によりエネルギー需要が増える。正しい
✗ 5. 誤り
重度熱傷では、尿中窒素排泄量が減少する。
異化亢進で体タンパク分解が進み尿中窒素排泄は増加する
ポイント
  • 発熱・侵襲でエネルギー必要量増加(1℃で約13%)
  • 低体重の目安はBMI18.5未満
  • 低栄養で総リンパ球数減少、熱傷で尿中窒素排泄増加(異化亢進)
比較表
侵襲・低栄養時の代謝変化
状態変化
発熱エネルギー必要量↑(1℃で約13%増)
低栄養総リンパ球数↓・アルブミン↓
重度熱傷異化亢進→尿中窒素排泄↑(負の窒素バランス)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手