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理由で解く 理学療法士

QP57P045 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問45
問題
ICFコアセットについて正しいのはどれか。
選択肢
1 一般セットと包括セットの2種類がある。
2 一般セットは簡素な評価の際に対応する。
3 包括セットはICFの全コードを評価する。
4 国際疾病分類〈ICD〉と同様の目的で使用される。
5 現在開発されているコアセットの1つに脳卒中用がある。
解答
正解5(現在開発されているコアセットの1つに脳卒中用がある。)
解説

ICFコアセットは疾患・状態ごとに評価すべきICFコードを厳選したリスト。包括版と短縮版の2種類があり、脳卒中用をはじめ多数の疾患用が開発されている。

ICFには約1,500の分類コードがあり全項目の評価は非現実的なため、疾患や健康状態ごとに評価すべきコードを絞り込んだのがICFコアセットである。各コアセットには、多職種で多面的に評価する包括版(comprehensive core set)と、日常臨床で簡素に評価するために項目を絞った短縮版(brief core set)の2種類があり、脳卒中・腰痛・関節リウマチ・乳癌など多くの疾患用が開発されている。したがって「脳卒中用コアセットがある」とする選択肢5が正しい。コアセットの2種類は「一般セットと包括セット」ではなく包括版と短縮版であり、簡素な評価に対応するのも一般セットではなく短縮版である(1・2は誤り)。なおICFには、健康状態を問わず共通して用いる7項目のGeneric Set(一般セット)が別に定められているが、これはコアセットの2区分を指す用語ではない。包括版であってもICFの全コードを用いるわけではなく、選び出されたコードのみを評価する。またICFは生活機能を評価する分類であり、疾病を分類するICDとは目的が異なる。

✗ 1. 誤り
一般セットと包括セットの2種類がある。
2種類あるのは包括版(comprehensive)と短縮版(brief)で、「一般セット」ではない(誤り)
✗ 2. 誤り
一般セットは簡素な評価の際に対応する。
簡素な評価に対応するのは短縮版(brief)。一般セットはコアセットの区分ではない(誤り)
✗ 3. 誤り
包括セットはICFの全コードを評価する。
包括版でも選定されたコードのみを評価し全コードではない(誤り)
✗ 4. 誤り
国際疾病分類〈ICD〉と同様の目的で使用される。
ICFは生活機能の分類でICD(疾病分類)とは目的が異なる(誤り)
✓ 5. 正しい
現在開発されているコアセットの1つに脳卒中用がある。
脳卒中を含む多数の疾患別コアセットが開発されている(正しい=正解)
ポイント
  • ICFコアセットは疾患別に評価コードを絞ったリスト
  • 2種類=包括版(comprehensive)と短縮版(brief)
  • 簡素な評価に対応するのは短縮版
  • 一般セット(Generic Set・7項目)はコアセットの区分ではない
  • 脳卒中など多数の疾患用が開発済み、ICDとは目的が異なる
比較表
ICFとICFコアセット
項目内容
ICF生活機能・障害・健康の分類(約1,500コード)
コアセット疾患別に評価コードを厳選(短縮版/包括版)
ICD疾病の分類(目的が異なる)
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