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理由で解く 理学療法士

QP57P020 理学療法治療学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問20
問題
60歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅢ、クラス3で寛解状態であり安定している。理学療法士が行う生活指導について誤っているのはどれか。
選択肢
1 歩容に応じた足底板を調整する。
2 頸椎の等張性抵抗運動を励行する。
3 変形防止用のスプリントを用いる。
4 再燃の急性炎症期には運動を避ける。
5 大関節を使う関節保護方法を指導する。
解答
正解2(頸椎の等張性抵抗運動を励行する。)
解説

進行期RAは環軸椎亜脱臼のリスクがあり、頸椎に負荷をかける等張性抵抗運動は脊髄障害を招く恐れがあり不適切。関節保護の原則にも反する。

関節リウマチではステージが進むと環軸椎(頸椎)亜脱臼を生じることがあり、頸椎への強い負荷は脊髄・神経症状を誘発する危険がある。したがって頸椎の等張性抵抗運動を励行するのは禁忌的で誤り。RAの生活指導の基本は関節保護であり、変形防止スプリント、荷重・歩容に応じた足底板、負担を小関節でなく大関節に分散する動作指導、急性炎症期には安静を優先し運動を避けることが適切。選択肢2のみが誤り。

✗ 1. 正しい
歩容に応じた足底板を調整する。
足部変形・疼痛に対し免荷と歩行安定を図る適切な指導。正しい。
✓ 2. 誤り
頸椎の等張性抵抗運動を励行する。
環軸椎亜脱臼のリスクがあり頸椎への負荷は危険。誤り。
✗ 3. 正しい
変形防止用のスプリントを用いる。
関節保護と変形進行防止に有効。正しい。
✗ 4. 正しい
再燃の急性炎症期には運動を避ける。
炎症増悪期は安静を優先するのが原則。正しい。
✗ 5. 正しい
大関節を使う関節保護方法を指導する。
小関節への負担を避け大関節に分散するのは関節保護の基本。正しい。
ポイント
  • 進行期RAは環軸椎亜脱臼のリスク→頸椎への負荷は危険
  • 関節保護の原則=負担を大関節へ分散
  • 急性炎症期は運動を避け安静を優先
比較表
関節リウマチの関節保護の原則
原則具体例
大関節を使う荷物は手指でなく前腕・体幹で支える
変形を防ぐスプリント・自助具の使用
炎症期は安静急性炎症期は運動を控える
頸椎に注意環軸椎亜脱臼を考慮し過負荷を避ける
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