学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP57P006

理由で解く 理学療法士

QP57P006 理学療法評価学

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午後 問6
問題
最も障害されていると考えられる運動はどれか。
選択肢
1 母指対立
2 示指MP関節伸展
3 中指DIP関節伸展
4 環指PIP関節屈曲
5 小指外転
解答
正解5(小指外転)
解説

尺骨神経麻痺では手内在筋(骨間筋・小指球筋・第3/4虫様筋)が障害され、小指外転(小指外転筋)が最も障害される。

本問は手内在筋機能を問うもので、正答が小指外転であることから障害部位は尺骨神経支配領域である。尺骨神経は手内在筋の大半(背側・掌側骨間筋、小指球筋、第3・4虫様筋、母指内転筋)を支配し、麻痺すると環指・小指の鷲手変形(claw hand)や指の外転・内転障害をきたす。小指外転は小指外転筋(尺骨神経)の作用で、尺骨神経麻痺で明瞭に障害されるため正答(5)となる。他の運動は正中神経(母指対立・PIP屈曲)や橈骨神経(指伸展)が主体で、尺骨神経麻痺では比較的保たれる。

✗ 1. 誤り
母指対立
母指対立筋(正中神経)の作用で、尺骨神経麻痺では保たれる
✗ 2. 誤り
示指MP関節伸展
総指伸筋・示指伸筋(橈骨神経)による伸展で尺骨神経支配外
✗ 3. 誤り
中指DIP関節伸展
終末腱の伸展は骨間筋も関与するが、主に橈骨神経系の伸展で本問の主障害ではない
✗ 4. 誤り
環指PIP関節屈曲
浅指屈筋(正中神経)の作用で尺骨神経麻痺では保たれる
✓ 5. 正しい
小指外転
小指外転筋(尺骨神経)の作用で、尺骨神経麻痺で最も障害される
ポイント
  • 尺骨神経=手内在筋の大半を支配
  • 小指外転=小指外転筋(尺骨神経)
  • 鷲手変形は環指・小指に出現
比較表
手の運動と支配神経
運動主動作筋支配神経
母指対立母指対立筋正中神経
指伸展総指伸筋橈骨神経
PIP屈曲浅指屈筋正中神経
小指外転小指外転筋尺骨神経
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手