学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP57A018
理由で解く 理学療法士
運動中止の判断は数値の軽微な変動ではなく、血圧低下に伴うめまいや動悸といった破綻のサインで行う。
トレーニング前の所見は血圧120/65mmHg、心拍数85/分、呼吸数19回/分、SpO₂96%、修正Borg Scale 3であり、この基準値と比べて各状態を評価する。1は収縮期血圧が120から85mmHgへ大きく低下し、めまいを訴えている。運動中の血圧低下は心拍出量が需要に追いつかない徴候で、脳血流低下によるめまいを伴えば直ちに中止すべき状態である。4は心拍数が85から110/分へ上昇し動悸を訴えており、不整脈や過度の心負荷を示唆するため、これも中止の対象となる。2はSpO₂92%、呼吸数29回/分と負荷はやや強いものの、血圧は128/60mmHgと保たれ自覚症状は筋疲労のみで、強度を下げれば継続できる。3は血圧135/75mmHg、心拍数92/分、SpO₂96%と安定し自覚症状もなく、中止の必要はない。5は収縮期血圧が168mmHgと上昇しSpO₂91%とやや低下しているが、修正Borg Scale 4で症状は筋疲労にとどまり、めまいや動悸は伴わないため、まず負荷量を調整して経過をみる段階である。したがって中止すべき状態は1と4である。
| 項目 | 中止を考慮する所見 |
|---|---|
| 自覚症状 | めまい・失神感・動悸・胸痛・強い息切れ |
| 血圧 | 運動中の収縮期血圧低下、過度の上昇 |
| 心拍・脈 | 頻脈・不整脈の出現 |
| SpO2 | 著明な低下 |
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