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理由で解く 理学療法士

内側型野球肘の疼痛は、肘への外反ストレスが最大となる後期コッキング期(肩最大外旋位)で誘発される。
図は投球動作を5つの局面に分けた連続図で、1は両手を頭上に構えたワインドアップ、2は踏み出し脚を高く挙げた早期コッキング、3は踏み出し脚を前方へ振り出して接地する局面、4は踏み出し脚が接地して投球側の肩が最大外旋・肘が屈曲した後期コッキング、5はボールを投げ切ったフォロースルーである。本症例は7歳から投球を続ける中学生投手で、外反ストレステストにより肘内側部痛が誘発されており、内側側副靱帯や内側上顆に負担のかかる内側型野球肘が疑われる。投球で肘内側への牽引(外反)ストレスが最大になるのは、体幹が前方へ回旋するのに対し上腕が後方に取り残され、肩が最大外旋位をとる後期コッキング期からアクセラレーション初期にかけてである。この局面では肘内側の靱帯や屈筋回内筋群の付着部が強く引き伸ばされ、外反ストレステストと同じ方向の力が加わるため疼痛が出現する。1と2はまだ投球の準備段階で上肢に大きな負荷はかからない。3も接地直後で肩の外旋がまだ最大に達しておらず、肘の外反ストレスはピークに達していない。5では既にボールが手を離れ、肘には外反ではなく減速に伴う伸展・牽引のストレスが加わる局面である。したがって痛みが出現するのは4である。
| タイプ | ストレス | 主な障害部位 |
|---|---|---|
| 内側型 | 外反・牽引 | 内側側副靱帯、内側上顆(骨端) |
| 外側型 | 圧迫 | 上腕骨小頭(離断性骨軟骨炎) |
| 後方型 | 伸展・衝突 | 肘頭、肘頭窩 |
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