学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP56P098

理由で解く 理学療法士

QP56P098 臨床医学大要

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問98
問題
疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 Alzheimer型認知症 ― パーキンソニズム
2 血管性認知症 ― 情動失禁
3 進行性核上性麻痺 ― 他人の手徴候
4 大脳皮質基底核変性症 ― 幻視
5 Lewy小体型認知症 ― アテトーゼ
解答
正解2(血管性認知症 ― 情動失禁)
解説

血管性認知症は感情調節障害による情動失禁が特徴。各変性疾患の中核症状(幻視=Lewy、他人の手徴候=CBD、パーキンソニズム+幻視=Lewy)を正しく対応づける。

血管性認知症では脳血管障害により前頭葉・皮質下の情動制御が障害され、些細な刺激で泣いたり笑ったりする情動失禁(感情失禁)が特徴的である(選択肢2が正)。Alzheimer型は記憶障害が中核でパーキンソニズムは目立たない。幻視(ありありとした人物・動物の幻視)とパーキンソニズムはLewy小体型認知症の特徴であり、Lewy小体型でアテトーゼは典型ではない。他人の手徴候(自分の手が意思に反して動く)や左右差のある失行・筋強剛は大脳皮質基底核変性症(CBD)の特徴で、進行性核上性麻痺(PSP)は垂直性眼球運動障害と易転倒性を特徴とする。

✗ 1. 誤り
Alzheimer型認知症 ― パーキンソニズム
Alzheimer型認知症 ― パーキンソニズム:Alzheimerの中核は記憶障害。パーキンソニズムはLewy小体型
✓ 2. 正しい
血管性認知症 ― 情動失禁
感情制御障害による情動失禁が特徴
✗ 3. 誤り
進行性核上性麻痺 ― 他人の手徴候
他人の手徴候はCBD。PSPは垂直性眼球運動障害・易転倒
✗ 4. 誤り
大脳皮質基底核変性症 ― 幻視
幻視はLewy小体型。CBDは他人の手徴候・肢節運動失行
✗ 5. 誤り
Lewy小体型認知症 ― アテトーゼ
Lewy小体型はパーキンソニズム・幻視・認知の変動。アテトーゼは非該当
ポイント
  • 血管性認知症=情動失禁(感情失禁)
  • Lewy小体型=幻視・パーキンソニズム・認知の変動
  • CBD=他人の手徴候・左右差のある失行/筋強剛
  • PSP=垂直性眼球運動障害・易転倒性
比較表
認知症・変性疾患の特徴的症候
疾患特徴的症候
Alzheimer型記憶障害(近時記憶)
血管性認知症情動失禁・まだら認知
Lewy小体型幻視・パーキンソニズム・変動
CBD(大脳皮質基底核変性症)他人の手徴候・肢節運動失行
PSP(進行性核上性麻痺)垂直性眼球運動障害・易転倒
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