学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP56P082

理由で解く 理学療法士

QP56P082 臨床医学大要

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問82
問題
左小脳半球梗塞で生じやすい症状はどれか。
選択肢
1 右半身感覚障害
2 右上下肢失調症
3 左片麻痺
4 聴覚障害
5 構音障害
解答
正解5(構音障害)
解説

小脳症状は同側性に出る。左小脳半球梗塞では左上下肢の運動失調と、小脳性構音障害(断綴性言語)が生じやすい。

小脳半球は同側の四肢の協調運動を制御するため、障害は病巣と同側に現れる。左小脳半球梗塞では左上下肢に運動失調(測定障害・企図振戦・変換運動障害)を生じる。したがって『右上下肢失調症』は誤りで、正しくは左側に出る。小脳虫部・傍虫部の障害では発語の協調が乱れ、小脳性構音障害(断綴性・爆発性言語)がみられる。感覚障害や片麻痺は錐体路・感覚路(大脳・脳幹)の障害であり小脳梗塞の主症状ではなく、聴覚障害も小脳症状ではない。

✗ 1. 誤り
右半身感覚障害
感覚路(視床・大脳)障害の症候で小脳症状ではない
✗ 2. 誤り
右上下肢失調症
小脳症状は同側性。左半球梗塞なら失調は左側に出る
✗ 3. 誤り
左片麻痺
錐体路障害の症候で小脳梗塞の主症状ではない
✗ 4. 誤り
聴覚障害
蝸牛・聴覚路の障害で小脳症状ではない
✓ 5. 正しい
構音障害
小脳性構音障害(断綴性言語)は小脳障害で生じやすい
ポイント
  • 小脳症状は同側性
  • 左小脳半球梗塞→左上下肢失調
  • 小脳性構音障害(断綴性・爆発性言語)
比較表
小脳症状の特徴
症状内容
運動失調同側四肢(測定障害・企図振戦)
構音障害断綴性・爆発性言語
眼振注視方向性
筋緊張低下同側
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