学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP56P078

理由で解く 理学療法士

QP56P078 臨床医学大要

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午後 問78
問題
抗コリン薬の作用で生じにくいのはどれか。
選択肢
1 尿閉
2 便秘
3 流涎
4 せん妄
5 めまい
解答
正解3(流涎)
解説

抗コリン薬はムスカリン受容体を遮断し、唾液分泌を抑制する(口渇)。したがって流涎(唾液過多)は生じにくい。

抗コリン薬は副交感神経(ムスカリン)作用を遮断する。その結果、膀胱排尿筋の弛緩による尿閉、腸管運動低下による便秘、中枢作用によるせん妄・認知機能低下、めまいなどが有害作用として生じる。唾液腺の分泌も抑制されるため口渇(口腔乾燥)をきたし、流涎(よだれ・唾液過多)はむしろ生じにくい。よって『流涎』が正答(生じにくいもの)である。流涎はコリン作動薬やコリンエステラーゼ阻害薬など、逆にコリン作用が亢進した場合にみられる。

✗ 1. 誤り
尿閉
排尿筋弛緩により生じやすい抗コリン作用
✗ 2. 誤り
便秘
腸管運動抑制により生じやすい
✓ 3. 正しい
流涎
唾液分泌抑制で口渇となり、流涎はむしろ生じにくい
✗ 4. 誤り
せん妄
中枢抗コリン作用で高齢者に生じやすい
✗ 5. 誤り
めまい
抗コリン薬の有害作用として生じうる
ポイント
  • 抗コリン薬=ムスカリン受容体遮断
  • 口渇・尿閉・便秘・せん妄・霧視などをきたす
  • 流涎はコリン作動性(逆の作用)でみられる
比較表
抗コリン作用の主な症状
部位症状
唾液腺口渇(流涎は抑制)
膀胱尿閉
消化管便秘
中枢神経せん妄・認知機能低下・めまい
散瞳・霧視
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