学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP57A077

理由で解く 理学療法士

QP57A077 臨床医学大要

出典:第57回理学療法士国家試験(2022)午前 問77
問題
非ステロイド性抗炎症薬の副作用として正しいのはどれか。
選択肢
1 胃潰瘍
2 多幸感
3 低血糖
4 骨粗鬆症
5 中心性肥満
解答
正解1(胃潰瘍)
解説

NSAIDsはCOX阻害によりプロスタグランジン産生を抑制し、胃粘膜保護が低下するため胃潰瘍(消化性潰瘍)を起こしやすい。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)はシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害しプロスタグランジン産生を抑える。プロスタグランジンは胃粘膜の血流維持や粘液・重炭酸分泌による粘膜保護に働くため、その抑制で胃粘膜が障害され胃潰瘍や消化管出血が生じる。これがNSAIDsの代表的副作用で、選択肢1が正しい。多幸感・骨粗鬆症・中心性肥満はステロイド(副腎皮質ステロイド)の副作用であり、低血糖はインスリンや経口血糖降下薬などの副作用で、いずれもNSAIDsの典型的副作用ではない。NSAIDsは腎血流低下による腎障害にも注意する。

✓ 1. 正しい
胃潰瘍
COX阻害→胃粘膜保護PG低下により発生。NSAIDsの代表的副作用
✗ 2. 誤り
多幸感
副腎皮質ステロイドで見られる精神症状。NSAIDsの作用ではない
✗ 3. 誤り
低血糖
インスリンや経口血糖降下薬などの副作用。NSAIDsとは関連しにくい
✗ 4. 誤り
骨粗鬆症
長期ステロイド投与の副作用。NSAIDsの典型ではない
✗ 5. 誤り
中心性肥満
ステロイド過剰(Cushing様)の徴候。NSAIDsの副作用ではない
ポイント
  • NSAIDs=COX阻害→PG低下→胃粘膜障害(胃潰瘍・消化管出血)
  • 腎血流低下による腎障害にも注意
  • 多幸感・中心性肥満・骨粗鬆症はステロイドの副作用
比較表
抗炎症薬と代表的副作用
薬剤代表的副作用
NSAIDs胃潰瘍・消化管出血、腎障害
副腎皮質ステロイド中心性肥満、骨粗鬆症、多幸感、易感染、高血糖
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