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理由で解く 理学療法士
松葉杖の脇当ては腋窩を直接圧迫してはならない。腋窩から指2〜3本分、4〜5cm程度下げた位置に合わせる。
松葉杖の適合で最も重要なのは、脇当てを腋窩に押し当てないことである。腋窩を圧迫すると、そこを走る神経・血管(とくに橈骨神経)が障害され、松葉杖麻痺を生じる。そのため脇当ての上縁は腋窩から指2〜3本分、およそ4〜5cm下方に位置させ、体重は脇当てではなく握りを介して手と上肢で支える。握りの高さは、握ったときに肘が約30°屈曲する位置に合わせる。完全伸展位では衝撃を肘で吸収できず、体重を押し下げて支えることもできない。階段は「昇りは健側下肢から、降りは杖(と患側)から」が原則で、昇段時に杖を先に出すのは誤りである。免荷量は、腋窩と手の2点で支える松葉杖のほうがT字杖よりも大きい。体幹を伸展位に保ちやすいのはむしろ前腕カフで杖を保持できるロフストランド杖であり、松葉杖は体重を上肢で支える際に体幹が前傾しやすい。
| 項目 | 適切な設定 |
|---|---|
| 脇当てと腋窩の距離 | 2〜3cm(指2〜3横指) |
| 肘関節の角度 | 約30°屈曲位 |
| 階段昇段 | 健側下肢を先に |
| 階段降段 | 杖(患側)を先に |
| 免荷量 | T字杖より大きい |
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