学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 一般 / QP56A042

理由で解く 理学療法士

QP56A042 理学療法評価学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問42
問題
車椅子からベッドへの移乗動作において、フットサポートに足を乗せたまま立ち上がろうとすることに関連する病巣はどれか。
選択肢
1 前頭葉
2 視床
3 被殻
4 中脳背側
5 小脳虫部
解答
正解1(前頭葉)
解説

移乗手順を状況に合わせて修正できず不適切な行動を続けるのは、遂行機能障害・注意障害を示唆し前頭葉の病巣による。

フットサポートに足を乗せたまま立ち上がろうとするのは、動作の目標に向けて手順を計画・実行し、状況に応じて行動を修正する遂行機能の障害を反映する。遂行機能・注意・行動の抑制は前頭葉(前頭前野)が担うため、この誤りは前頭葉病巣と関連が深い。視床は感覚中継や意識・記憶、被殻は運動調節(不随意運動)、中脳背側は眼球運動(上方注視・Parinaud症候群)、小脳虫部は体幹の平衡に関与し、いずれも「手順を修正できない」高次の行動障害の主座ではない。

✓ 1. 正しい
前頭葉
遂行機能・注意・行動抑制を担い、手順を修正できない不適切行動の責任病巣
✗ 2. 誤り
視床
感覚中継・意識水準・記憶に関与し、動作手順の障害の主座ではない
✗ 3. 誤り
被殻
錐体外路の運動調節に関与し、不随意運動を生じるが遂行機能障害ではない
✗ 4. 誤り
中脳背側
上方注視麻痺などの眼球運動障害(Parinaud症候群)を生じる
✗ 5. 誤り
小脳虫部
体幹失調・平衡障害を生じるが、行動計画の障害ではない
ポイント
  • 遂行機能障害・注意障害は前頭葉病巣
  • 状況に応じ動作手順を修正できないのは前頭葉症状
  • 各部位の局在症状を区別する
比較表
病巣別の主症状
部位主な障害
前頭葉遂行機能障害・注意障害・脱抑制
視床感覚障害・意識/記憶障害
被殻不随意運動・運動調節障害
中脳背側上方注視麻痺(Parinaud)
小脳虫部体幹失調・平衡障害
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手