学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP56A043

理由で解く 理学療法士

QP56A043 基礎理学療法学

出典:第56回理学療法士国家試験(2021)午前 問43
問題
高齢者の転倒で生じやすいのはどれか。
選択肢
1 距骨骨折
2 脛骨骨折
3 肩甲骨骨折
4 踵骨骨折
5 橈骨骨折
解答
正解5(橈骨骨折)
解説

高齢者は転倒時に手をつくため橈骨遠位端骨折(Colles骨折)が生じやすい。骨粗鬆症を背景とする4大骨折の一つ。

高齢者は骨粗鬆症により骨強度が低下しており、転倒時に手をついて防御することで橈骨遠位端に力が加わり骨折を起こしやすい。橈骨遠位端骨折(Colles骨折)は大腿骨近位部骨折・脊椎椎体骨折・上腕骨近位部骨折と並ぶ骨粗鬆症性の代表的骨折である。距骨・脛骨・肩甲骨・踵骨骨折は高所墜落や強い直達外力による若年者の高エネルギー外傷で多く、高齢者の単純な転倒では相対的に頻度が低い。

✗ 1. 誤り
距骨骨折
足関節に強い軸圧が加わる高エネルギー外傷で多い
✗ 2. 誤り
脛骨骨折
交通事故など直達外力による若年者の外傷が多い
✗ 3. 誤り
肩甲骨骨折
強い直達外力を要し、単純転倒では稀
✗ 4. 誤り
踵骨骨折
高所からの墜落・着地で軸圧がかかる場合に多い
✓ 5. 正しい
橈骨骨折
転倒時に手をつくことで生じる橈骨遠位端骨折(Colles骨折)で高齢者に頻発
ポイント
  • 高齢者転倒=橈骨遠位端骨折(Colles骨折)
  • 骨粗鬆症性4大骨折:橈骨遠位端・大腿骨近位部・椎体・上腕骨近位部
  • 手をつく防御反応が骨折機序
比較表
骨粗鬆症性の代表的骨折
部位受傷機転
橈骨遠位端転倒時に手をつく
大腿骨近位部転倒し殿部・側方を打つ
脊椎椎体尻もち・軽微外力(圧迫骨折)
上腕骨近位部転倒し肩を打つ
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