学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP55P095

理由で解く 理学療法士

QP55P095 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問95
問題
骨粗鬆症の原因で誤っているのはどれか。
選択肢
1 安静臥床
2 胃切除後
3 糖尿病
4 ビタミンA欠乏症
5 副甲状腺機能亢進症
解答
正解4(ビタミンA欠乏症)
解説

骨代謝に関与する栄養素はビタミンDとカルシウムであり、骨粗鬆症の原因となるのはビタミンD欠乏。ビタミンA欠乏は骨粗鬆症の原因ではない。

骨粗鬆症は骨量減少と骨微細構造の劣化で骨折しやすくなる病態。原因には廃用(長期臥床による骨吸収亢進)、胃切除後(カルシウム・ビタミンD吸収障害)、糖尿病(骨質低下により骨折リスク増)、副甲状腺機能亢進症(PTH過剰による骨吸収亢進)などがある。骨代謝に必須のビタミンはビタミンD(カルシウム吸収促進)であり、その欠乏は骨軟化症・骨粗鬆症を招く。一方ビタミンAは視覚・上皮に関わる脂溶性ビタミンで、欠乏は夜盲症などを起こすが骨粗鬆症の原因ではない(むしろ過剰摂取で骨代謝に影響しうる)。よってビタミンA欠乏症が誤り。

✗ 1. 正しい
安静臥床
廃用による骨吸収亢進で骨量が減少する(原因として正しい)
✗ 2. 正しい
胃切除後
カルシウム・ビタミンD吸収障害から続発性骨粗鬆症をきたす(原因として正しい)
✗ 3. 正しい
糖尿病
骨質劣化などにより骨折リスクが高まる続発性骨粗鬆症の一因(原因として正しい)
✓ 4. 誤り
ビタミンA欠乏症
骨代謝に関与するのはビタミンDであり、A欠乏は夜盲症などを起こすが骨粗鬆症の原因ではない(正=誤りの選択肢)
✗ 5. 正しい
副甲状腺機能亢進症
PTH過剰で破骨細胞が活性化し骨吸収が亢進する(原因として正しい)
ポイント
  • 骨代謝に必須なのはビタミンD(A欠乏は無関係)
  • 続発性骨粗鬆症:廃用・胃切除・糖尿病・副甲状腺機能亢進
  • PTH過剰は骨吸収を亢進
比較表
骨粗鬆症の主な原因
原因機序
安静臥床廃用性の骨吸収亢進
胃切除後Ca・ビタミンD吸収障害
糖尿病骨質低下
副甲状腺機能亢進症PTH過剰で骨吸収亢進
ビタミンD欠乏Ca吸収低下(A欠乏は無関係)
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