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理由で解く 理学療法士

QP55P037 基礎理学療法学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問37
問題
糖尿病患者において低血糖発作時にみられる症状はどれか。
選択肢
1 嘔吐
2 胸痛
3 口渇
4 発汗
5 腹痛
解答
正解4(発汗)
解説

低血糖では交感神経(アドレナリン)反応として発汗・動悸・振戦・頻脈が生じる。口渇は高血糖の症状。

血糖が低下すると生体はアドレナリンなどの拮抗ホルモンを分泌して血糖を回復させようとする。この交感神経系の亢進により発汗(冷汗)、動悸、頻脈、振戦、顔面蒼白、強い空腹感などの警告症状が現れるため、選択肢4の発汗が正しい。さらに血糖低下が進むと中枢神経症状(意識障害・けいれん)を来す。運動療法を行うPTは、運動中〜運動後の低血糖リスクを念頭に、冷汗などの初期徴候を捉えて糖分補給を行う必要がある。口渇・多尿は高血糖(脱水)の症状で低血糖とは逆である。

✗ 1. 誤り
嘔吐
ケトアシドーシスなど高血糖性の病態でみられることが多く低血糖の典型ではない
✗ 2. 誤り
胸痛
狭心症など循環器疾患の症状で低血糖の特徴的症状ではない
✗ 3. 誤り
口渇
高血糖による浸透圧利尿・脱水の症状で低血糖とは逆
✓ 4. 正しい
発汗
交感神経亢進(アドレナリン)による低血糖の警告症状
✗ 5. 誤り
腹痛
糖尿病性ケトアシドーシスなどでみられ低血糖の典型ではない
ポイント
  • 低血糖=交感神経症状(発汗・動悸・振戦・頻脈)→中枢神経症状
  • 口渇・多尿は高血糖の症状
  • 運動療法時は低血糖徴候の観察と糖分補給
比較表
低血糖と高血糖の症状
病態主な症状
低血糖発汗・動悸・振戦・空腹感→意識障害
高血糖口渇・多飲・多尿・倦怠感
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