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理由で解く 理学療法士

QP55P028 理学療法評価学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午後 問28
問題
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉で8か月児が通過率75%以上で可能なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 寝返り
2 1人で座る
3 5秒以上座れる
4 つかまって立ち上がる
5 5秒以上つかまり立ちできる
解答
正解1(寝返り)、3(5秒以上座れる)
解説

JDDST-Rの粗大運動で、8か月児が通過率75%以上に達しているのは「寝返り」と「支えなしで5秒以上座れる」の2つ。

JDDST-Rは項目ごとに通過率25・50・75・90%の月齢を帯で示し、その児の月齢で帯のどこに位置するかを読む検査である。粗大運動は、寝返り→支えなしでの座位保持→自分で座位になる(1人で座る)→つかまり立ちの保持→つかまって立ち上がる、の順に獲得される。寝返りは通過率75%がおよそ4〜5か月で、8か月児では十分に可能である。支えなしで5秒以上座れるのも通過率75%がおよそ6〜7か月で、8か月児では可能となる。一方、1人で座るのは臥位や四つ這いから自分で座位姿勢をとる動作で、通過率75%は8か月を過ぎてからである。つかまり立ちを5秒以上保てるのも同じころで、つかまって立ち上がるのはおよそ9か月であり、いずれも8か月児では75%に達しない。したがって8か月児が可能なのは1と3の2つである。

✓ 1. 正しい
寝返り
通過率75%はおよそ4〜5か月。8か月児では十分に可能
✗ 2. 誤り
1人で座る
自分で座位姿勢をとる動作。通過率75%は8か月を過ぎてからで未通過
✓ 3. 正しい
5秒以上座れる
支えなしでの5秒以上の座位保持。通過率75%はおよそ6〜7か月で可能
✗ 4. 誤り
つかまって立ち上がる
通過率75%はおよそ9か月で、8か月児ではまだ届かない
✗ 5. 誤り
5秒以上つかまり立ちできる
つかまり立ちの保持は通過率75%が8か月を過ぎてからで未通過
本問は、厚生労働省が「設問が不十分で正解が得られないため」として採点対象から除外した問題です。公式の原問は「8か月児」を問うもので、その月齢では「寝返り」「5秒以上座れる」「1人で座る」の3つが通過率75%以上に該当しうるため、「2つ選べ」が成り立ちませんでした。そこで本アプリでは演習として成立させるため、設問の月齢を原問の「8か月児」→「6か月児」に変更しています(変更はこの1か所だけで、選択肢の文言は原問のままです)。6か月児であれば「1人で座る」(75%通過はおよそ7か月以降)、「つかまって立ち上がる」「5秒以上つかまり立ちできる」(いずれもおよそ9〜10か月)がいずれも明確に未通過となり、正答は1と3の2つに定まります。
ポイント
  • 寝返り≒5か月、支え座位5秒≒6か月
  • 独りすわり≒7か月、つかまり立ち≒9〜10か月
  • 粗大運動は頭側→尾側の順に発達
比較表
粗大運動発達の目安(75%通過)
項目月齢の目安
寝返り約5か月
支えありで5秒以上座れる約6か月
1人で座る約7か月
つかまって立ち上がる約9か月
5秒以上つかまり立ち約9〜10か月
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