学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP55P017
理由で解く 理学療法士

片麻痺患者の病室・トイレ環境は「非麻痺側(健側)で接近・支持できる」ことが原則。手すりは、背臥位のベッドでも座位のトイレでも健側の手が届く側に設置し、車椅子も健側から寄せる。右片麻痺なら左手側に手すり、が判定の軸。
本症例は右片麻痺(Brunnstrom上肢II・手指II・下肢III)で、非麻痺側は左側。車椅子を用いれば移乗・トイレ動作・車椅子駆動が自立している段階なので、病室環境は「非麻痺側(左)で支持・接近して各動作を安全に自立できる」よう手すりを配置することが求められる。判定の要点は2つ。①ベッドの手すりは、背臥位時に左手(非麻痺側)が届く側にあると、起き上がりや車椅子への移乗を健側で安全に行える。この条件を満たさない選択肢1・2は除外される。②トイレ(便器)の手すりは、座位時に左手(非麻痺側)が届く側にあると、立ち上がりや下衣操作を健側で安全に行える。この条件を満たさない選択肢3・4も除外される。両条件(ベッド・トイレとも手すりが非麻痺側の左手側にあり、車椅子が健側から接近できる)を同時に満たすのは選択肢5のみで、これが正答。麻痺側(右)に手すりが来る配置では、筋力・支持性が不十分な患側で体重支持や把持を強いられ、転倒・移乗失敗のリスクが高く不適切となる。
| 項目 | 原則 |
|---|---|
| 移乗方向 | 健側からベッド・便座へ接近 |
| 車椅子の位置 | 健側でブレーキ・駆動できる向き |
| 物品・ナースコール | 健側(操作可能側)に配置 |
| 動線 | 駆動・移乗を妨げない広さを確保 |
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