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理由で解く 理学療法士

QP55A097 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問97
問題
統合失調症に特徴的な思考の障害はどれか。
選択肢
1 思考が緩徐でうまく進まない。
2 思考の進行が突然遮断され、会話が停止する。
3 まわりくどく、要領よく思考目標に到達できない。
4 観念の間に論理的な関連がなく、意識の混濁を伴う。
5 観念が次々に沸き起こるが、つながりは表面的で目標から外れていく。
解答
正解2(思考の進行が突然遮断され、会話が停止する。)
解説

思考途絶(思考の突然の遮断・会話停止)は統合失調症に特徴的な思考過程の障害。

選択肢は思考過程(思路)の障害を並べたもの。統合失調症に特徴的なのは思考途絶で、思考の流れが突然遮断され会話が中断する現象である(患者自身は考えを抜き取られた=思考奪取と体験することもある)。1の思考制止はうつ病、3の迂遠は認知症・てんかん性性格など、4の滅裂思考で意識混濁を伴うものはアメンチアなど意識障害、5の観念奔逸は躁病に特徴的。よって『思考の進行が突然遮断され、会話が停止する』が正答。

✗ 1. 誤り
思考が緩徐でうまく進まない。
思考制止=うつ病に特徴的(誤り)
✓ 2. 正しい
思考の進行が突然遮断され、会話が停止する。
思考途絶=統合失調症に特徴的(正しい=正答)
✗ 3. 誤り
まわりくどく、要領よく思考目標に到達できない。
迂遠=てんかん性性格・認知症など(誤り)
✗ 4. 誤り
観念の間に論理的な関連がなく、意識の混濁を伴う。
意識混濁を伴う滅裂=アメンチアなど意識障害(誤り)
✗ 5. 誤り
観念が次々に沸き起こるが、つながりは表面的で目標から外れていく。
観念が次々に沸き起こるが、つながりは表面的で目標から外れていく:観念奔逸=躁病に特徴的(誤り)
ポイント
  • 思考途絶=統合失調症
  • 思考制止=うつ病
  • 観念奔逸=躁病
  • 迂遠=てんかん性性格・認知症
比較表
思考過程(思路)の障害
障害代表疾患
思考途絶統合失調症
思考制止うつ病
観念奔逸躁病
迂遠てんかん性性格・認知症
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