学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP55A077

理由で解く 理学療法士

QP55A077 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問77
問題
胃全摘出術後に起こりやすいのはどれか。
選択肢
1 多血症
2 てんかん
3 血小板減少
4 逆流性食道炎
5 高カルシウム血症
解答
正解4(逆流性食道炎)
解説

胃全摘では噴門(下部食道括約機構)が失われ、胆汁・膵液など腸液の食道への逆流が起こりやすく、逆流性(アルカリ性)食道炎を生じる。

胃全摘出術では胃と噴門が切除され、食道と空腸が吻合される。下部食道の逆流防止機構が失われるため、胆汁・膵液を含む腸内容が食道へ逆流し逆流性食道炎(胸やけ・つかえ感)を来しやすい。また胃切除後は内因子欠乏によるビタミンB12欠乏(巨赤芽球性貧血)、鉄・カルシウム吸収低下、ダンピング症候群なども生じる。多血症・血小板減少・高カルシウム血症・てんかんは胃全摘に直接起因する合併症ではない(むしろ貧血や低カルシウムが問題となる)。

✗ 1. 誤り
多血症
胃切除後はむしろ貧血が問題。多血症は起こらない
✗ 2. 誤り
てんかん
胃全摘との因果関係はない
✗ 3. 誤り
血小板減少
胃全摘で特に起こりやすいものではない
✓ 4. 正しい
逆流性食道炎
噴門喪失で腸液が逆流し起こりやすい
✗ 5. 誤り
高カルシウム血症
吸収低下でむしろ低カルシウム・骨代謝障害が問題
ポイント
  • 胃全摘=噴門喪失で逆流性食道炎
  • ビタミンB12欠乏で巨赤芽球性貧血
  • 鉄・カルシウム吸収低下、ダンピング症候群
比較表
胃切除後に起こりやすい病態
合併症機序
逆流性食道炎噴門・逆流防止機構の喪失
巨赤芽球性貧血内因子欠乏によるビタミンB12吸収障害
鉄欠乏性貧血胃酸低下で鉄吸収障害
骨粗鬆症カルシウム・ビタミンD吸収低下
ダンピング症候群食物の急速な小腸流入
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