学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP55A075

理由で解く 理学療法士

QP55A075 臨床医学大要

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問75
問題
胎児期に感染することで先天性奇形を生じるのはどれか。
選択肢
1 MRSA
2 結核菌
3 風疹ウイルス
4 B型肝炎ウイルス
5 ヘリコバクター・ピロリ菌
解答
正解3(風疹ウイルス)
解説

風疹ウイルスは経胎盤感染により先天性風疹症候群(白内障・心奇形・難聴の三徴)を起こす代表的な催奇形性病原体で、TORCHの一つ。

妊娠初期の母体感染で胎児に奇形を起こす病原体群をTORCH(トキソプラズマ、その他、風疹、サイトメガロウイルス、単純ヘルペス)と呼ぶ。風疹ウイルスは経胎盤感染で器官形成期の胎児に作用し、先天性風疹症候群(白内障・先天性心疾患・感音性難聴の三主徴)を生じる。MRSAや結核菌、ピロリ菌は先天奇形の原因とはならず、B型肝炎ウイルスは主に産道・母乳を介した垂直感染でキャリア化・肝炎を起こすが催奇形性はない。

✗ 1. 誤り
MRSA
耐性黄色ブドウ球菌。院内感染の原因だが催奇形性はない
✗ 2. 誤り
結核菌
先天性結核はまれで、奇形の原因ではない
✓ 3. 正しい
風疹ウイルス
先天性風疹症候群(白内障・心奇形・難聴)を起こす
✗ 4. 誤り
B型肝炎ウイルス
産道感染でキャリア化するが先天奇形は起こさない
✗ 5. 誤り
ヘリコバクター・ピロリ菌
胃疾患の原因で催奇形性はない
ポイント
  • 風疹=先天性風疹症候群(白内障・心奇形・難聴)
  • 催奇形性病原体はTORCHで整理
  • B型肝炎は垂直感染だが奇形は起こさない
比較表
TORCH症候群(先天感染)
病原体主な胎児影響
トキソプラズマ水頭症・脈絡網膜炎・脳内石灰化
風疹ウイルス白内障・心奇形・難聴
サイトメガロウイルス小頭症・難聴・精神発達遅滞
単純ヘルペス皮膚・眼・中枢神経障害
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