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理由で解く 理学療法士

QP55A029 理学療法治療学

出典:第55回理学療法士国家試験(2020)午前 問29
問題
義足の遊脚相において下腿部の振り出し速度を制御する膝継手はどれか。
選択肢
1 固定膝
2 可変摩擦膝
3 荷重ブレーキ膝
4 バウンシング機構付き
5 イールディング機構付き
解答
正解2(可変摩擦膝)
解説

遊脚相の振り出し速度を制御するのは可変摩擦膝(遊脚相制御機構)。荷重ブレーキ・イールディングは立脚相の安定性に関与する。

膝継手の機構は、立脚相の安定性を担うものと遊脚相の振り出しを制御するものに大別される。可変摩擦膝は屈曲角度に応じて摩擦抵抗を変化させ、遊脚相での下腿の過度な振り上げ(高い踵)や振り出し速度を制御し、滑らかな振り出しを実現する(定摩擦膝より生理的)。固定膝は膝を固定して遊脚制御を行わず、荷重ブレーキ膝は荷重時の摩擦で立脚相の膝折れを防ぎ、イールディング機構は油圧で立脚相の膝屈曲を制動して階段・坂道の降段を可能にする立脚相制御である。したがって遊脚相制御は可変摩擦膝が該当する。

✗ 1. 誤り
固定膝
膝を固定し遊脚相の振り出し制御は行わない
✓ 2. 正しい
可変摩擦膝
屈曲角度に応じ摩擦を変え遊脚相の振り出し速度を制御、正しい
✗ 3. 誤り
荷重ブレーキ膝
荷重時に摩擦で立脚相の膝折れを防ぐ立脚相制御
✗ 4. 誤り
バウンシング機構付き
立脚初期に軽度屈曲で衝撃を吸収する立脚相機構
✗ 5. 誤り
イールディング機構付き
油圧で立脚相の膝屈曲を制動し降段を助ける立脚相制御
ポイント
  • 可変摩擦膝=遊脚相の振り出し速度制御
  • 荷重ブレーキ・イールディング=立脚相の安定性
  • 固定膝は制御機構なし
比較表
膝継手の機構と制御相
膝継手制御相・機能
固定膝膝固定(制御なし)
可変摩擦膝遊脚相の振り出し速度制御
荷重ブレーキ膝立脚相の膝折れ防止
バウンシング機構立脚初期の衝撃吸収
イールディング機構立脚相の膝屈曲制動(降段)
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