学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP55A016
理由で解く 理学療法士

バランス練習は静的座位が安定した次に、同じ端座位のまま重心を動かす動的座位バランスへ進めるのが原則である。
本例は運動失調で座位保持が困難だったが、2週間の練習で上肢支持なしの端座位を保てるようになり、静的座位バランスを獲得した段階にある。バランス練習は静的から動的へ、支持基底面が広く重心の低い姿勢から狭く高い姿勢へと、段階的に難度を上げていく。この段階で次に置くべき課題は、安定した端座位のまま前後左右へ意図的に重心を移す動的座位バランス練習であり、これが選択肢3にあたる。セラピーボール上座位で上肢下肢を挙上する1は、支持面そのものが動くうえに四肢を挙げて支持基底面を狭めるため、失調のある本例には難度が過大で危険である。片膝立ち位での上肢挙上の4、不安定板を用いた立位荷重の5は、さらに支持基底面が狭く重心位置も高く、転倒の危険が大きい。端座位からの立ち上がり練習の2は有用な動作練習だが、座位バランスを固めるこの時期に最優先すべき進行課題ではない。したがって最も適切なのは3である。
| 軸 | 易しい | 難しい |
|---|---|---|
| 姿勢 | 背臥位・座位 | 立位・片脚立位 |
| 支持基底面 | 広い | 狭い |
| 課題 | 静的保持 | 動的(重心移動・外乱) |
| 支持 | 上肢支持あり | 支持なし・不安定面 |
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