学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第11章 ▸ 実地 / QP55A007
理由で解く 理学療法士

%VC正常+FEV1%(1秒率)著明低下=閉塞性換気障害。フローボリューム曲線では閉塞性は呼気ピーク後に急落して下に凸となり、重症度が上がるほど凹みが強い(FEV1%31%=高度閉塞→最も凹んだ選択肢5)。拘束性は横幅の狭い相似形、上気道閉塞はピークが平坦化する箱型で鑑別する。
本症例は%VC 81%(80%以上で正常範囲)に対しFEV1%(1秒率)31%と、基準の70%を大きく下回り著明に低下している。%VCが保たれFEV1%のみ高度に低下する組み合わせは、末梢気道の閉塞により呼気が妨げられる「閉塞性換気障害」の典型で、しかも1秒率31%は高度(重度)閉塞に相当する。フローボリューム曲線では、正常は呼気ピーク後に直線的に下降する三角形を描くが、閉塞性換気障害では肺の弾性収縮力低下と気道抵抗の増大により一気に呼出できず、ピーク直後にフローが急落して下に凸(下方にえぐれた)曲線となる。重症度が上がるほど凹みは強くなるため、高度閉塞の本症例には最も凹みの強い選択肢5が対応する。鑑別として、拘束性(選択肢2)は横軸の気量が縮小した横幅の狭い相似形、上気道閉塞(選択肢4)は呼気ピークが平坦化する箱型、正常(選択肢1)・中等度閉塞(選択肢3)は本症例の重症度と合わない。以上より正答は5。なお本設問に割り当てられた画像は胸部X線正面像で、両肺の含気過多・肋骨水平化・横隔膜平坦化などCOPD/肺気腫(=閉塞性換気障害)を示唆する所見であり、閉塞性という診断方向は裏づけるが、選択肢である5種のフローボリューム曲線図そのものではない。
| 型 | %VC | FEV1% | 曲線の特徴 |
|---|---|---|---|
| 閉塞性 | 正常 | 低下(<70%) | 呼出後半が下に凸 |
| 拘束性 | 低下(<80%) | 正常 | 相似形に縮小 |
| 混合性 | 低下 | 低下 | 両者の特徴 |
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