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理由で解く 理学療法士
下垂体腺腫が上方へ伸展して視交叉を圧迫すると両耳側半盲を生じる。腫瘍の発生部位と、そこで圧迫される構造から症状を導く問題である。
脳腫瘍の症状は発生部位と隣接構造の圧迫で決まる。下垂体はトルコ鞍内にあり、そのすぐ上を視交叉が走る。下垂体腺腫が上方へ伸展すると視交叉で交叉する鼻側網膜由来の線維が圧迫され、両眼の耳側視野が欠ける両耳側半盲となる。視神経膠腫は視神経に沿って発育し視力低下・視野欠損・眼球突出をきたすもので、てんかん発作を起こすのは大脳半球の病変である。髄芽腫は小脳虫部・第四脳室に好発する小児腫瘍で、体幹失調と閉塞性水頭症が主症状であり下垂体機能不全は起こさない。聴神経鞘腫(前庭神経鞘腫)は小脳橋角部に生じ、難聴・耳鳴・めまい・顔面の知覚障害をきたすが尿崩症とは無関係である。尿崩症は下垂体後葉から視床下部を侵す腫瘍でみられ、その代表が頭蓋咽頭腫で、鞍上部から視交叉と下垂体を圧迫して視野障害・下垂体機能低下・尿崩症を起こすため難聴とは結びつかない。したがって正しい組合せは1である。
| 腫瘍 | 好発部位 | 特徴症状 |
|---|---|---|
| 下垂体腺腫 | トルコ鞍内 | 両耳側半盲・内分泌異常 |
| 聴神経腫 | 小脳橋角部 | 難聴・耳鳴・平衡障害 |
| 髄芽腫 | 小脳(小児) | 運動失調・水頭症 |
| 頭蓋咽頭腫 | 鞍上部(小児) | 視野障害・下垂体機能低下・尿崩症 |
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