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理由で解く 理学療法士

QP54P045 理学療法治療学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問45
問題
Down症候群の子どもの運動発達の特徴で適切なのはどれか。
選択肢
1 後弓反張
2 はさみ脚歩行
3 スカーフ徴候陰性
4 シャフリング移動
5 緊張性迷路反射亢進
解答
正解4(シャフリング移動)
解説

Down症候群の運動発達の中核は筋緊張低下(低緊張)と関節弛緩性。低緊張ゆえシャフリング(いざり這い)などの移動様式がみられる。

Down症候群では先天的な筋緊張低下と靱帯弛緩による関節過可動性が特徴で、運動発達は全般的に遅延する。低緊張のため下肢を立てず座位のまま尻で移動するシャフリング(shuffling/いざり這い)がみられやすく4が正しい。後弓反張・はさみ脚歩行・緊張性反射の亢進はいずれも筋緊張亢進(痙性)を示す所見で、痙直型脳性麻痺に典型的であり低緊張のDown症候群とは相反する。スカーフ徴候は低緊張では陽性(肘が容易に正中を越える)となる。

✗ 1. 誤り
後弓反張
体幹の伸展亢進で筋緊張亢進を示す所見。低緊張のDown症候群では通常みられない
✗ 2. 誤り
はさみ脚歩行
股関節内転筋の痙性による痙直型脳性麻痺の歩行で、筋緊張亢進の所見
✗ 3. 誤り
スカーフ徴候陰性
低緊張では肘が容易に正中を越えスカーフ徴候は陽性となる。陰性は正常〜緊張亢進を示すため不適切
✓ 4. 正しい
シャフリング移動
低緊張児にみられる尻での移動様式で、Down症候群の運動発達の特徴に合致する
✗ 5. 誤り
緊張性迷路反射亢進
原始反射の亢進は筋緊張亢進(痙性)を示し、低緊張のDown症候群の特徴と相反する
ポイント
  • Down症候群=筋緊張低下・関節弛緩・運動発達遅延
  • 低緊張ではシャフリング移動、スカーフ徴候は陽性
  • 後弓反張・はさみ脚歩行・緊張性反射亢進は痙性(脳性麻痺)の所見
比較表
筋緊張と所見の対応
所見示す筋緊張状態
シャフリング移動低緊張(Down症候群など)
スカーフ徴候陽性低緊張
後弓反張緊張亢進
はさみ脚歩行緊張亢進(痙直型CP)
緊張性反射亢進緊張亢進
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