学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP54P032

理由で解く 理学療法士

QP54P032 基礎理学療法学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午後 問32
問題
Kienböck病で障害されるのはどれか。
選択肢
1 月状骨
2 三角骨
3 舟状骨
4 小菱形骨
5 大菱形骨
解答
正解1(月状骨)
解説

Kienböck病は月状骨の阻血性(無腐性)壊死である。

Kienböck(キーンベック)病は手根骨のうち月状骨に生じる阻血性壊死で、月状骨軟化症とも呼ばれる。反復する機械的ストレスや尺骨マイナス変異などを背景に月状骨の血行が障害され、骨の圧潰・扁平化をきたす。手関節の疼痛・腫脹・可動域制限・握力低下を生じ、進行度はLichtman分類で評価する。手根骨で覚えるべき阻血性壊死は『月状骨=Kienböck病』『舟状骨=Preiser病』であり、鑑別が問われやすい。

✓ 1. 正しい
月状骨
Kienböck病で壊死する骨
✗ 2. 誤り
三角骨
Kienböck病の対象ではない
✗ 3. 誤り
舟状骨
舟状骨の阻血性壊死はPreiser病。骨折後の偽関節・壊死も多いがKienböck病ではない
✗ 4. 誤り
小菱形骨
遠位手根列の骨で、阻血性壊死を起こす月状骨ではない
✗ 5. 誤り
大菱形骨
母指CM関節をつくる遠位手根列の骨で、Kienböck病の障害部位ではない
ポイント
  • Kienböck病=月状骨の阻血性壊死(月状骨軟化症)
  • 尺骨マイナス変異が危険因子
  • Preiser病=舟状骨の阻血性壊死
比較表
手根骨・骨の阻血性(無腐性)壊死
疾患名壊死する骨
Kienböck病月状骨
Preiser病舟状骨
Perthes病大腿骨頭(小児)
Köhler病足の舟状骨
Freiberg病第2中足骨頭
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